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『逆襲のトライアングル』(2022)

セレブたちを乗せた豪華客船が遭難。
島に流れ着いた生存者たちのヒエラルキーが逆転。
その頂点に立ったのはサバイバル能力に長けた一人の清掃婦だった。

――という、カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作。
なんか面白そうと映画館へ足を運んだのだが、思っていたのとはかなり違う作品だった。

『逆襲のトライアングル』(2022)_e0033570_09463832.jpgまずは物語の中心になる落ち目の男性モデルと、人気のインフルエンサーでもある女性モデルとのカップルの話から始まる。
この二人がレストランの支払いをどっちがするかで痴話げんかを始めるのだが、このパートはまあまあ楽しめる。
そしてなんだなんだで二人揃って招待され豪華客船に乗り込むことに。

続いて船内に乗り込んだセレブたちの話になるのだが、これがいずれも変人ばかり。
有機肥料で大儲けしたロシア人にワガママ放題のその妻、上品で温厚そうながら武器製造会社を経営する老夫婦etcetc。
また迎えるアル中の船長以下、高額チップのためならどんな要望にも応えるという乗組員たちのイカレ具合も相当なもの。

間が悪いことにディナーの時間に嵐に遭遇し、船酔いが続出。
所かまわずゲーゲーとやり出すし、部屋に戻ったら戻ったでトイレの水が逆流し汚水塗れになったり、汚らしいこと夥しい。

その後は海賊に襲われたりで遂に船は転覆し数人が生き残るのだが、ここでようやく清掃婦が登場。
いや、多分中盤から出て来てる筈なんだが、それまで特にクローズアップもされてないので「アンタ誰?」状態。
ともあれようやく極限状態でのサバイバル生活が始まるのだが、こちらがメインの話なのかと思いきや、既に上映時間は三分の二ほど経過してる。

最後は殺人未遂事件が起こったり、無人島かと思ってたらどうやら高級リゾート地だったらしいことが判明したりでしっちゃかめっちゃか。
結局は何が言いたかったのだろうか。
笑うに笑えぬブラックコメディとしか言いようがなかった。
自分には全く合わず、期待外れ。

出演はハリス・ディキンソン、チャールビ・ディーン(撮影後に急逝!)、ウディ・ハレルソン、ドリー・デ・レオン、ヴィッキ・ベルリン、ヘンリク・ドルシン、ズラッコ・ブリッジ、ジャン=クリストフ・フォリー、イリス・ベルベン、ズニー・メレス、アマンダ・ウォーカー、オリヴァー・フォード・デイヴィス、キャロライナ・ギニング、アルヴィン・カナニアン、ラルフ・シーチア。
脚本・監督はリューベン・オストルンド。


by odin2099 | 2023-02-26 09:48 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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