『ウルトラマンデッカー/最終章 彼方へ…』(2023)
2023年 02月 27日
『デッカー』のTVシリーズも一度も見ていなかったのだが、映画上映前にダイジェスト版の上映があり、また本編冒頭でも「これまでのあらすじ」の紹介があったので、何となく「こんな世界なのかな」程度の認識で鑑賞。
『ウルトラマンティガ』と『ウルトラマンダイナ』が同一世界のお話として作られていたように、この『デッカー』も前作の『ウルトラマントリガー』と地続きで、また『ダイナ』のリブート風でありながらも『ダイナ』と繋がりがあるらしい、くらいの知識は流石に持ってはいたが。

なので中盤はGUTS-SELECTのメンバーたちと、彼女が変身したウルトラマンディナスが何とか侵略を食い止めようとする話になるのだが、ディナスの種族であるラヴィー星人は元々戦いに向かないこともあり、苦戦を強いられる。
絶体絶命の戦いの中でディナスを護ったカナタは命を落としてしまうが、その時皆から力を貰い、遂にウルトラマンデッカーとして復活!というのが終盤の燃える展開。
75分の上映時間の内デッカーが出てくるのは最後の15分くらいだが、それまでの戦いの見せ方も等身大の生身のアクションあり、巨大怪獣と巨大ロボット、戦闘メカとの激突ありと工夫が見られ、なかなか飽きさせない。
最後も、それぞれがそれぞれの未来に向かって別々の道を歩んでゆくという希望的なエンドシーンなので、門外漢の自分でも気持ち良く映画館を後に出来た。
ディナス役の中村加弥乃は『少女は異世界で戦った』などに出ていたと記憶しているが、本作でもアクションを披露。
可愛いし動けるしで、坂本監督が次回作あたりで起用しそうな予感。