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『ウルトラマンデッカー/最終章 彼方へ…』(2023)

『ウルトラマンデッカー』最終回から一年後を描いた後日譚。

『デッカー』のTVシリーズも一度も見ていなかったのだが、映画上映前にダイジェスト版の上映があり、また本編冒頭でも「これまでのあらすじ」の紹介があったので、何となく「こんな世界なのかな」程度の認識で鑑賞。

『ウルトラマンティガ』と『ウルトラマンダイナ』が同一世界のお話として作られていたように、この『デッカー』も前作の『ウルトラマントリガー』と地続きで、また『ダイナ』のリブート風でありながらも『ダイナ』と繋がりがあるらしい、くらいの知識は流石に持ってはいたが。

『ウルトラマンデッカー/最終章 彼方へ…』(2023)_e0033570_22084202.jpg平和が訪れた筈の地球に再び侵略の魔の手が伸びるものの、アスミカナタは既にデッカーへの変身能力を失っており「さてどうなるか」というのが物語の序盤なのだが、そこに現れたのが一人の異星からやってきた女性。
彼女はかつて自分の故郷の星が襲われた時にダイナに助けられ、その際にウルトラマンへの変身能力を得て戦い続けてきたのだという。

なので中盤はGUTS-SELECTのメンバーたちと、彼女が変身したウルトラマンディナスが何とか侵略を食い止めようとする話になるのだが、ディナスの種族であるラヴィー星人は元々戦いに向かないこともあり、苦戦を強いられる。

絶体絶命の戦いの中でディナスを護ったカナタは命を落としてしまうが、その時皆から力を貰い、遂にウルトラマンデッカーとして復活!というのが終盤の燃える展開。
75分の上映時間の内デッカーが出てくるのは最後の15分くらいだが、それまでの戦いの見せ方も等身大の生身のアクションあり、巨大怪獣と巨大ロボット、戦闘メカとの激突ありと工夫が見られ、なかなか飽きさせない。

最後も、それぞれがそれぞれの未来に向かって別々の道を歩んでゆくという希望的なエンドシーンなので、門外漢の自分でも気持ち良く映画館を後に出来た。

ディナス役の中村加弥乃『少女は異世界で戦った』などに出ていたと記憶しているが、本作でもアクションを披露。
可愛いし動けるしで、坂本監督が次回作あたりで起用しそうな予感。
キリノイチカ役の村山優香も可愛らしくて良き。



by odin2099 | 2023-02-27 22:11 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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