『帰ってきたウルトラマン』

『ウルトラＱ』の存在は知らず、『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』は再放送。
厳密にいうとリアルタイムで見た”ウルトラ”は『ウルトラファイト』なのだが、第１話の放送を愉しみに待っていた『帰ってきたウルトラマン』は、やはり自分にとって特別な存在。

正直に言うと郷秀樹というキャラクターは好きではなかったし、演じる団時朗のバタ臭いルックスは苦手だったのだが、初代ウルトラマンやウルトラセブンとの共演で作品を超えたシリーズとしての広がりを感じさせてくれた物語と、何と言っても作品を彩る冬木透の音楽の素晴らしさに魅せられた。
親しみやすい すぎやまこういち の手になる主題歌も然り。

あれから52年。
一日違いで放送が始まった『仮面ライダー』は、今また『シン・仮面ライダー』として新たな息吹を吹き込まれたが、一方で一つの光がウルトラの星へと帰還した。
『ザ・ウルトラマン』ヒカリ超一郎役の富山敬を除けば、ウルトラシリーズの主役を演じた俳優の初の訃報。
早すぎるよ、郷さん。

今日は追悼でこの一本、＜東宝チャンピオンまつり＞で上映された劇場版『帰ってきたウルトラマン』を。

ＴＶシリーズ第5話「二大怪獣 東京を襲撃」と第6話「決戦！怪獣対MAT」の前後編の再編集版だが、同時上映の『ゴジラ対ヘドラ』と遜色ない、むしろ娯楽度という点では上回っていたとも言える堂々たる怪獣映画だ。

＜過去記事＞
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