『新世紀エヴァンゲリオン』#2
2023年 04月 23日

また息子であるシンジに対しても冷たく常に沈着冷静なゲンドウが、ことレイのこととなると見境もなく取り乱すことから、レイとゲンドウに何らかの繋がりがあること、そしてそれはシンジとの親子関係以上に強いものなのかもしれないと示唆するに留めている。
またミサトはともかく、リツコはそのことに関して何かを知っているのでは匂わせているのだが。
人間らしい感情を見せないレイと、人間として少年として生の感情をぶつけるシンジとの対比を描き、結果的にレイが少しずつ変わってゆく端緒となったエピソードだ。
それにしてもシンジは、最悪の出会い方をした割にトウジやケンスケとはすっかり打ち解けているし、またこの二人がいるお陰で日常生活の描写も増えているのが作品世界の幅を広めているようだ。
そしてかなり意図的に盛り込まれているであろうレイの数々のサービスショットも、実は単なるサービスではなさそう。