『巨人論』 江川卓

書店で見かけて面白そうだなあと手に取り、パラパラ捲っているうちにいつの間にか購入。

どっかで聞いたような話が多いなと思ったのだけれども、それもそのはずYouTubeチャンネル『江川卓のたかされ』で紹介したエピソードを抜粋し、まとめたものだった。

「第１章　僕の巨人時代」、「第２章　投球の秘密」、「第３章　巨人軍列伝」、「第４章　令和の巨人論」から構成。

ただ一度聞いたことがある話でも、例えば現役時代であれば西本、定岡、鹿取、角といった同僚ピッチャーとの関係など、改めてまとめて読んでも面白い。

ピッチングに対する持論も、当時は気付かなかった、気にしてなかったことも今になって言われると「なるほどな」と思わされたり気づきが多かった。

ただ全体的に遠慮が多いかなという印象。
先輩だけでなく後輩に対してもそれは感じられるが、例外なのは中畑に対する辛辣な（？）コメントの数々。
一応は本人の了解済みという但し書きが付いているが、逆に普段からの仲の良さが窺えて微笑ましい。