『神秘の短剣』<ライラの冒険II> フィリップ・プルマン
2006年 03月 20日

11歳のライラよりは一つ上の12歳という設定のウィルだが、それなりに不幸な生い立ちのせいかかなり強烈なキャラクターで、本来ならライラとはもっとぶつかり合いそうな感じでもあるのだが、<真理計>のお告げ(?)があったとはいえウィルに対してかなり従順な態度をとるライラはちょっと意外でもある。
魔女だけではなく天使も登場し、目指す終着地点が物理的な場所(実体のある場所)なのか、それとも精神的な場所(霊界や天国といった概念に近いもの)なのか、どうにも捉えどころがないのが難点だが、<三部作>と称されているものの実際は一つの物語を単に三分割したに等しい、あからさまに「続く」という終り方をされてしまえば、これはもう次を読むしかない。何人かの主要な(?)人物たちが、あっさりと命を落としてしまう意外性も気になってしまうし。

オーロラの中に現れた世界に渡ったライラ。そこは魔物が住み、子どもしかいないチッタガーゼという街だった。そこでライラは別の世界から来たウィルという少年に出会う。二人は特殊な窓を通り、ウィルの世界とチッタガーゼを行き来する。やがて二人は不思議な短剣の存在を...... more

前回、この物語の魅力を「混沌」だと述べましたが、 2巻ではその「混沌」はますます深く複雑に絡み合い、 またたくさんの次元の違う世界が姿を現します。 ライラのたどる冒険もますます困難なものに・・。... more

ファンタジー小説最高傑作と評価される「ライラの冒険」シリーズ この壮大な冒険の序章「黄金の羅針盤」がついに映画化! 黄金の羅針盤(上・下) 神秘の短剣(上・下) 琥珀の望遠鏡(上・下) フィリップ・プルマン著 / 大久保寛 訳 / 新潮社刊 息もつ... more

「黄金の羅針盤」に続く、 ライラの冒険の第2弾が この「神秘の短剣」。 舞台は普段私たちが住んでいる世界に 近い世界と子供だけがいる世界。 そしてその間を、行き来することに なります。 パラレルワールド感がますます強くなってきました。 さて、この2作目で物語のもう一人の重要人物ウイルが 登場します。 ウイルは、私達の世界に近い世界に住んでいる少年で、 ライラと出会い、不思議な短剣の宿主となります。 その短剣は、何でも切る事ができるし、 違う次元への窓を開くことができるすご...... more

この第二巻は、ようやく話しがおもしろくなってきた。。という印象でした。
第一巻は、はじめて大人のファンタジーをてにした、、というような感触で、、キャラクターたちも、はじめて出会うモノたちばかり、、という印象でした。
ウィル少年の、精神てきな強さに驚きました。母を守ろうとの強い思いには、いじらしくて ホロリ。。(笑)
ライラもそうですが、ウィルもキャスティングに苦労しそうですね。
今は第三部を読んでいるのですが、どうなっていくのか、なかなか先が読めません。
しかし、読めば読むほど、この物語を映画にする困難さが思われますが(爆)思春期の子を主役にすえるとあっという間に成長しちゃうのが大変ですよね。ども、これはどう考えても三巻せべてを一つの映画に盛り込むのは無理です。どうするのやら・・。

もしできれば訂正お願いします、すいません・・。
一本の映画に全て詰め込むのは無理だし、これは『ロード・オブ・ザ・リング』同様に、3作一緒に撮影するしかないですね。
でないと、ライラもウィルも別人になってしまいそう(苦笑)。
えーと、ゴメンナサイ。
このブログってコメントの修正が出来ないのです・・・。
映像だといったいどんな風になるんでしょうね〜。
1作目はかなり期待もてそうな映像でしたが
2作目はどうなるのか、ちょっと心配ですよねー。
色々な世界が出てきますので、きちんと映像で描き分け出来るのかがちょっと不安です。
あとはウィル役に相応しい子役を見つけることが出来るかどうか、それがキーでしょうね。
子役中心なだけに一気に3作撮って欲しいところなんですが、「三部作映画化決定!」と言いながらも、きっと一作目がヒットしたら次も作る、というスタンスなんでしょうね。