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『放課後アングラーライフ』(2023)

『放課後アングラーライフ』(2023)_e0033570_17404168.jpgイジメられっ子だっためざしは、転校先では友達を作らないと決めていたが、クラスメイトの椎羅から強引に釣りの同好会に加入させられてしまう。
人付き合いに臆病になっていためざしだったが、次第に同好会のメンバーである凪や明里との距離も近づいてきて、釣りの愉しさにも目覚めてゆく。
ところがとある切っ掛けで、イジメられていた頃の記憶が蘇ってきてしまい……。

一人の少女が自分と向き合い、新しく出来た仲間との友情から少しずつ立ち直る兆しを見せていく、という青春映画で、脚本・監督は城定秀夫
主演はアイドルグループ#2i2の十味、同好会のリーダー椎羅をまるぴ、凪を森ふた葉、明里を平井珠生が演じる他、椎羅の母を西村知美、めざしの母親を中山忍が演じているのが感慨深い。
元気中でめざしやめざしの母親が口ずさんだり、4人がカラオケで歌うのが『渚のはいから人魚』なので、気分は思いっきり80年代。

この4人が単なる仲良しグループにならないところが面白い。
目立たぬように、波風を立てないようにというのが自分なりの処世術だと心得ているめざしが、基本的に常に受け身でいるのに対し、椎羅は後先考えずに自分からグイグイ行くタイプ。
凪は一見クールで一歩引いた立場で客観的に周囲を見ているが、それでも言うべき時に言うべきことはきちんと言う。

明里も思ったことはストレートに口にするのだが、どうやら椎羅にガチ恋してるようで、椎羅がめざしを特別扱いしている(ように見える)ので警戒し、かつ嫉妬して毛嫌いしているという具合で、だからベタベタ甘えた関係にもならないし、かといってギスギスした陰湿さもない。
冒頭で描かれ、以後は時折フラッシュバックで挿入されるイジメのシーンはかなり引くが、多少ビターではあっても陰惨さはなく、最後は爽やかに終わるので救われる。
今度は、原作になっている井上かえるの小説『女子高生の放課後アングラーライフ』も読んでみたい。

十味とまるぴがW主演のような形で、主題歌は#ババババンビ、ということで製作協力としてゼロイチファミリアがクレジットされている。
偶然かも知れないが、城定監督の『アルプススタンドのはしの方』には、同じゼロイチファミリア所属の黒木ひかりが出ていたが、今後も城定監督の作品にゼロイチのタレントが出演することがあるだろうか。

【ひとりごと】
難役にチャレンジした十味も良かったが、まるぴの美少女ぶりが際立っていたな。
二人とも、まだまだ高校生役イケるじゃん。



by odin2099 | 2023-04-29 17:44 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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