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『中森明菜イースト・ライヴ インデックス23 <劇場用4Kデジタルリマスター版>』(2023)

デビュー8周年を記念して、1989年4月29日&4月30日によみうりランドEASTで行われたスペシャル・ライヴ「AKINA INDEX-XXIII The 8th Anniversary」の劇場公開版。

といっても未公開映像や秘蔵VTRなんていうものはなく、当時から度々ソフトがリリースされ、直近だと昨年にNHKで再三放送されたライヴ映像をお色直しし、ラストに本人の肉声によるメッセージを追加したという代物。

『中森明菜イースト・ライヴ インデックス23 <劇場用4Kデジタルリマスター版>』(2023)_e0033570_19262154.jpg収録されている楽曲は「TATTOO」、「DESIRE 情熱」、「Fin」、「SOLITUDE」、「BLONDE」、「I MISSED "THE SHOCK"」、「SAND BEIGE 砂漠へ」、「AL-MAUJ」、「ジプシー・クイーン」、「TANGO NOIR」、「ミ・アモーレ」、「難破船」、「飾りじゃないのよ涙は」、「禁区」、「少女A」、「十戒(1984)」、「1/2の神話」、「サザン・ウインド」、「北ウイング」、「Blue On Pink」、「LIAR」、「トワイライト 夕暮れ便り」、「セカンド・ラブ」、「スローモーション」の全24曲をノンストップで。
うーん、特にファンというワケでもなかった自分でも全曲知ってる!

情感込めて歌い上げた際には頬に一筋の涙が光り、ノリの良いリズムの曲だと満面の笑み。
一曲一曲コロコロ変わる表情にダンサブルな振り付け、そして声の張り。
野外でのライヴなのに荒れることなく、スタジオやレコードと遜色ない歌いっぷり。
画質は悪いし、ヴォーカルがバンドの演奏に埋没してるので音のバランスも決して良いとは言えないが、それでも彼女の凄さは十二分に伝わってくる。

丁度今から34年前の映像と音声なのだが、思えばこの頃が彼女の絶頂期だったのだなあ。
この数か月後、例の事件が起きてスキャンダルの渦中の人となり、その後も幾つかのトラブルに巻き込まれてしまう。
それを知ってるだけにスクリーンの中の彼女の屈託のない笑顔は眩しく、かつ切ない。

何故か当日の演奏の順番通りでないのは気になるし、時折バックステージの様子が挿入されるのは邪魔だが、大きなスクリーンで見ているとその日その場にいたかのような臨場感を味わえるのは良いことだ。

最後に劇場へ足を運んでくれたファンへのメッセージという形で彼女の肉声が流れるが、これは非常に不安を掻き立てるものだった。
一日でも早く歌手として復帰して欲しいと思っていたが、正直言って歌えるレベルとは思えないほどの衰え。
身体そのものが心配だ。
実は彼女は同級生(同学年)。
まだまだ”伝説”になるのは早すぎるよ。


by odin2099 | 2023-05-01 19:30 |  映画感想<ナ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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