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『25th Anniversary 高嶋ちさ子&加羽沢美濃/ゆかいな音楽会』

ヴァイオリニスト・高嶋ちさ子と作曲家・加羽沢美濃(今までは”コンポーザー・ピアニスト”と名乗っていたが変えたのか?)のユニット、CHISA&MINOも25周年になるらしい。
久々の二人のコンサート、上野の東京文化会館大ホールへと出かけてきた。

『25th Anniversary 高嶋ちさ子&加羽沢美濃/ゆかいな音楽会』_e0033570_20111531.jpg今回のコンサートは二人の他に”ゆかいな仲間たち”が参加。
プログラムには一切メンバーの名前が載っていないのだが、調べたところ藤堂昌彦、森本安弘、長石篤志、榎戸崇浩、西方正輝、江口心一であるらしい。
そしてスペシャルゲストは城田優。
歌モノをメインとするゲストは、この二人が関係するコンサートでは初めてかもしれない。

2300はあろうかという座席は完売だったそうだが、今回初めて二人のコンサートを聴きに来た人?という問いかけに挙手をする人の多いこと多いこと。
おそらく6割から7割くらいで、この大半が城田優ファンと推察。
二人がアウェー感を感じると言うのも宜なるかな。

その一方で二人のコンサートでは恒例の「高嶋ちさ子のヴァイオリンコーナー」や「加羽沢美濃のリクエストコーナー」も、大半の観客にとっては初体験だったのだろう。
かなりのどよめきや歓声が上がり、会場が大いに受けていたのは良いことだ。
これで城田優抜きで彼女たちのファンになった人がいれば、これはめっけもんである。

コンサートは第1部がパッフェルベルの「カノン」に始まり、ヴィヴァルディの「四季」よりメドレー(高嶋ちさ子曰く、7分間ヴァージョン)、ドヴォルザークの「新世界」」メドレー(第二楽章と第四楽章の抜粋)、それにパガニーニの「ラ・カンパネルラ」

第2部は加羽沢美濃の「夜のスケッチ」と、今回のツアー用の新曲「Over Sun」(「おばさん」だって)。
城田優をゲストの迎えての「Love&Peace」(城田優の作詞・作曲)、ミュージカル『エリザベート』より「私だけに」と、ミュージカル『ファントム』から「Home」
次は「My Way」となっているのを急遽変更して「サウンド・オブ・ミュージック」メドレー、それにモンティの「チャルダーシュ」というプログラム。

合間には二人のコンサートが入り、また”ゆかいな仲間たち”も容赦なく芸を披露させられるという構成で、アンコールは加羽沢美濃の即興演奏(無茶ぶり?)と、”本邦初公開”(と言いつついつものヤツだが)高嶋ちさ子のピアノ演奏。
要は「ネコふんじゃった」の連弾。
それに”ゆかいな仲間たち”の芸の一環でチャゲ&飛鳥の「SayYes」があって、最後は「ウィリアムテル序曲」で幕。
珍しいことに終演予定時刻を30分近く押してのコンサートとなった。

まあそれにしても城田優はよく喋る。
すっかり盛り上がって加羽沢美濃と一緒にミュージカルを作るとか、来年のコンサートにもゲスト出演するとか話がドンドン大きくなっていったのだが、これがリップサービスで終わらないといいのだがな。

また”ゆかいな仲間たち”も芸達者。
二人羽織ならぬ二人ヴァイオリン(二人で一挺のヴァイオリンを弾く。最後は三人で二挺のヴァイオリンも!)や、セグウェイに乗ってのチェロ演奏だの色々と決めてくれる。

高嶋ちさ子のメンバー弄り(遅れて入ってきた観客まで弄ってたが)や毒舌に暴力(?)、それにMCの上手さは相変わらずでコンサートはあっという間だったが、もしかすると今後この芸風は色々問題視されるようになるんじゃなかろうかという余計な心配もしたくなってくる。
昨今はコンプラが非情にうるさく言われるようになってきてるからなあ。


by odin2099 | 2023-06-12 20:14 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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