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『ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団 名曲全集 第189回』

今年3回目のミューザ川崎、今回はなんと前半が冬木透:交響曲「ウルトラコスモ」、後半が羽田健太郎(テーマモチーフ作曲:宮川泰):交響曲「宇宙戦艦ヤマト」!!
こりゃ行くでしょう!
ということでチケット争奪戦を勝ち抜き、取れた席が中央ブロックの前から2列目!
指揮台ではなく、ピアノの前ですな。

『ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団 名曲全集 第189回』_e0033570_20291888.jpg
指揮は下野竜也、管弦楽は東京交響楽団、それに「ヤマト」にはヴァイオリン:三浦文彰、ピアノ:高木竜馬、ヴォカリーズ:隠岐彩夏が加わるという布陣。
ふと後ろを振り返ると……
あれれ?案外空席目立ってるな。
チケットの発売日はなかなかネットが繋がらなかったから、完売御礼かと思ってた。

まあ客席見回すと、見知った顔もチラホラありましたが、70歳代、80歳代くらいの方も結構いる。
これは「ヤマト」も「ウルトラマン」も知らないよ~という普通のクラシックファン、東京交響楽団ファン、ミューザの友の会の会員さんと思しき方々ですか。
このぐらいの年齢層に、はたして今回のプログラムは刺さったのかな。

さて「交響曲ウルトラコスモ」、去年の秋にナレーション付きの吹奏楽版を聴きに行ってるけれど、やはりシンフォニーは良い。
この重厚な冬木サウンドに乗せた、大迫力の新撮映像を是非ともおっきなスクリーンで見たくなってきた。
『ウルトラギャラクシーファイト』みたいな作品なら冬木サウンドもピッタリだし、ちょっと考えて欲しいもんだ。

「交響曲宇宙戦艦ヤマト」は、数年前にも取り上げていたけれど、今回も最後は改訂版、というか羽田健太郎の初稿に沿ったヴァージョン。
西崎プロデューサー亡き今となっては、今後はこちらが主流になっていくのかも知れない(その前に再演の機会がどんどん増えればの話だが)。

第一楽章がやや暴走気味な気がしたのと、自分の座っていた席の関係もあるのだろうが、ヴォカリーズやピアノ、ヴァイオリンのソロが周囲の楽器の音色に埋没しちゃって聞こえ辛かったということもあったけれど、こちらも素晴らしい演奏。
音の洪水に包まれ、旋律のシャワーを浴びる感覚、最高!

これを機に東京交響楽団には、もっと埋もれてるアニメや特撮モノの音楽をどんどんコンサートで取り上げて欲しい。
「交響詩ウルトラマン」、「交響詩銀河鉄道999」、「交響組曲宇宙戦艦ヤマト」、「交響詩ガンダム」、「交響組曲宇宙海賊キャプテンハーロック」、「組曲円卓の騎士物語燃えろアーサー」、「交響詩イデオン」、「交響組曲サイボーグ009」、「交響組曲宇宙からのメッセージ」etcetc。
生で聴きたいシンフォニーはまだまだ沢山あるのだから。
by odin2099 | 2023-07-10 20:33 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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