『宇宙戦艦ヤマト2205/新たなる旅立ち』第2巻
2023年 07月 29日
今回特に感心したのは、イスカンダルとガミラスに秘められた謎の件で、おそらく『2199』時点ではそこまで細かい設定は考えられていなかったと思われるが、後付けとはいえ『2199』の劇中描写からは外れず、一応は得心のいく解釈を盛り込んだのはお見事。
また『2202』から続くデスラーの復権も顕著で、『2199』当時には考えられなかった古代とデスラーの関係性も、ようやく旧作を踏まえた”好敵手”に近づいてきた。
ガミラスの再興とボラー連邦との抗争は『3199』で描かれるのか、それとも更なる続編に持ち越しになるのかはわからないが、これなら副主人公として立派に立ちそうだ。
また旧作世界では幻に終わった、デスラーを主人公にした続編ないしスピンオフへの可能性も見えてきている。
問題はその肝心の『3199』の進捗状況で、スタッフの離脱も含め公式からは全くアナウンスがないのが気になるところ。
このままシリーズ打ち止め、という事態だけは避けて欲しいものである。
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