『マジンカイザー』⑦
2023年 08月 03日
壊滅寸前の光子力研究所にあの勇者が帰ってきた!
ラストバトルに颯爽と参戦するのは「偉大な勇者」グレート・マジンガー!!
しかも今度のヤツが兜十蔵博士が作ったオリジナル版ということで、そうか!1~2話でボロボロにされていたのは粗悪品だったのね。
2話以来の剣鉄也、炎ジュンの再登場が最終決戦ムードを高めてくれる。
更にマジンカイザーの新装備カイザースクランダーまで登場して形勢は一気に逆転!
かと思いきや本拠地地獄城からデカ過ぎる合体機械獣が出現。
しかもあしゅら男爵と一体化していてカイザーを苦しめる。
どことなく地獄大元帥(『グレートマジンガー』に登場した、蘇らされたドクターヘルと一体化したミケーネ帝国の指揮官)を彷彿とさせるのは思わずニヤリだが、全篇アクションアクションまたアクションなので疲れるのも事実。
それでも石丸博也の絶叫、柴田秀勝、北浜晴子、富田耕生らベテラン連中の大芝居が楽しめるのはマル。
最終巻ということもあってかいつもより尺が長いがこれは意図的?
それとも作ってるうちにはみ出しちゃったのかな。
どっちにしろ見応えはタップリだから良しとしましょう。
ラストは結局ドクターヘルは生死不明(というか明かに生きてるな、あれ)で終わり、巻末に来年初夏「NEXT BATTLE」と出るから続編が始まるのだろう。
今度はブロッケン伯爵でも出すのかしらん。
三博士やムチャ、ヌケ、それにシローやローリィ&ロールなど出番の少ないサブキャラは一杯いるし、肝心の兜十蔵博士の存在も曖昧なままだから(それに甲児の父親はどうなってるの?)、まだまだお話は充分作れるはず。
期待しておこう。
まさか「宇宙の王者」とか出て来ないだろうな…。
以上、「ビバ!びでお」より転載。
『マジンガーZ/INFINITY』を見てしまった後だと、あっちの方が良いなあ。
こっちは甲児、弓教授、ドクターヘル、あしゅら男爵がオリキャスというアドバンテージがあるけれども、あっちはテレビアニメの続編、それに部分的とはいえ宙明メロディが流れるというのは大きい。
それにぶっちゃけ、こっちはお話があんまり面白くない。
実のところ原作漫画版の初のアニメ化という側面もあったりするのだけれど、それでも違うんだよな。
足して二で割ってくれると、少しは自分の理想の続編に近づくんだが、それはもう二度と叶わぬ夢だ。