『フリー・ウィリー2』(1995)
2023年 08月 20日

そこでジェシーは、再会したランドルフからウィリーが元気でいることを知らされ、またランドルフの助手をしている少女ナディーンと知り合う。
ウィリーは母親と再会し、弟や妹が出来る。
ジェシーにも弟が出来るが、母親との再会は遂に果たせず。
自分の知らない母のことを知ってる弟に対する嫉妬、反撥。
その一方でガールフレンドとの初恋を経てジェシーはもう一回り成長し、突然の環境の変化に戸惑い反抗的な態度を取り続けていたエルヴィスも、徐々にジェシーと打ち解けていく、という『フリー・ウィリー』の続編(吹替版ビデオでは『フリー・ウィリー2/新しい仲間』と副題付)。
ただ終盤には一大スペクタクル・シークエンスが用意されている。
商業主義に駆られ無謀な操艦の結果、座礁したタンカーから夥しい量の原油が流出。
このままではウィリーたち一家だけでなく、海の生きものが全滅してしまう。
何とかしてこの危機を乗り越えねば、というのが第一の試練。
とりあえずはウィリーたちの身柄を確保したものの、今度は水族館がウィリーたちを見世物にしようと石油会社と結託して捕獲しようと悪巧みをするのが第二の試練。
そして最後は、タンカーから流出した原油に引火し、文字通り周囲は火の海と化してしまい、ウィリーたちを助けようとしたジェシーたちが取り残されてしまうという、危機また危機の釣瓶打ち。
再びジェシーとウィリーの友情が試されるという展開は少々やり過ぎな気がしないでもないが、個人的には一作目よりも気に入っている。
監督はドワイト・H・リトルに交代したが、音楽のベイジル・ポールドゥーリスは続投で今回も雄大で優しい旋律を聴かせてくれる。
ナディーン役のメアリー・ケイト・シェルハートはなかなか可愛かったが、短期間の活動に終わったようで残念。