『機動戦士ガンダムＳＥＥＤスペシャルエディション／虚空の戦場』（2020）

C.E.70年、地球軍とザフトは遂に武力衝突へ！

中立コロニーに住むコーディネーターの少年キラ・ヤマトは、ザフトの襲撃により否応なしに戦火に巻き込まれ、成り行きでガンダムを操縦する羽目になる。

一方コロニーに攻撃を仕掛けてきたザフト軍には、キラのかつての親友アスラン・ザラが加わっていた。
そして二人は戦場で相見えることに…！

テレビシリーズ『機動戦士ガンダムSEED』に新作カットを加えて再構成した、特別総集編三部作の第一弾。
人気があるのは知っていたのでいつか見てみようかなと思い続けて早20年。
テレビを全話見るのはキツイけど、総集編があるからと軽く考えていて伸び伸びにしていたが、新作公開に合わせて総集編も劇場公開されるというので足を運んだ。

第一弾は１話から21話までをまとめているらしいが、いきなり世界観がわからずに置いてけぼり。
地球軍とザフト軍というのが戦っているらしいけど、「血のバレンタイン」とかいう悲劇的事件があって決定的に破局を迎えたという説明はあるものの、そもそもこの両陣営は何で戦ってるんだ？

それと主人公が”コーディネーター”と呼ばれ、それと対になる存在らしい”ナチュラル”というのもあるようだが、この両者の説明は一切なし。
いわゆる”ニュータイプ”的なものなのかな？

戦場では能力を発揮するみたいだし、一方で平時では忌み嫌われたり蔑まれたりしてるみたいだし…てなことぐらいしかわからなかった。

しかも登場人物多過ぎだし、絵柄も似てるから誰が誰やらわからず仕舞い。

もちろん誰が味方で誰が敵で、というのも見ていて混乱する。

それでも「21世紀のファーストガンダム」を目指して製作されたとのことなので、仮面を被った（おそらく素顔は美形だと思われる）凄腕のパイロットが出てきたり、ガンダム単独で大気圏突入してみたり（あ、アークエンジェルとかいう母艦もか）とか、砂漠地帯（？）での戦闘があったりと「ファーストガンダム」を彷彿とさせる展開もあったりで、ふむふむと思いながら見ていた。

そういや主人公とヒロインっぽい女の子がいきなり肉体関係結んじゃうのは、こりゃトミノ監督の小説版にあった××シーンからのイタダキ？なんてことも思い浮かんだのだけれども、それは考えすぎかな。

まあ色々と気になることもあるので、とりあえず第二弾も劇場で鑑賞予定。
しかし続編シリーズ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の総集編も合わせると、全部で７作にもなるんだよなあ。
そして新作があるから全８作。

大長編だ。