『スーパーマリオ／魔界帝国の女神』（1993）

6500万年前、巨大な隕石が地球に落下し、世界は二つに引き裂かれた。

絶滅したはずの恐竜は密かに生き延び、独自の進化を遂げていた。

恐竜界を支配する魔王クッパは、人間界に逃亡したプリンセス・デイジーの行方を執拗に追っていた。
彼女が持つ隕石の欠片には、二つの世界を融合する力が秘められている。
クッパは統合された世界を支配しようと目論んでいたのである。
ひょんなことからデイジーと知り合ったマリオとルイージの配管工兄弟は、否応なしにこの争いに巻き込まれていく。

そういや「スーパーマリオ」の実写版、映画館に見に行ってたわ。
おまけにDVDまで買っちゃってる。
つまんなかった～という記憶しか残ってないんだけどさ。

同時期に『ジュラシック・パーク』が公開されていたからかどうかは知らないが、クッパ大魔王は進化した恐竜。
ヒロインのピーチ姫ならぬプリンセス・デイジーも、恐竜の子孫。
元のゲームを知らないから、そんなもんかなあと思って見てたけど、なんだ、全然違うんじゃん。
ルイージもマリオの実の弟じゃなく、孤児院から引き取られマリオに育てられたことになってるようなので、それって兄弟より親子じゃないの？

斯様にゲーム版を感じさせる要素は乏しく、イザコザに巻き込まれたオヤジと兄ちゃんが、お姫様を守って恐竜のバケモノと戦うだけの風変わりなアクション映画になってしまってる。
ファンがソッポを向いて大コケしたのも宜なるかな。
おまけに主演のボブ・ホプキンスも、現場の様子も出来上がった作品も酷評する始末だ。

そんな作品がまもなく、公開30周年を記念した＜４Ｋレストア版＞を上映する。
当時と同じくソッポを向かれるか、それともこれを機に再評価されるか、さて、どっちだろう？