『機動戦士ガンダムII/哀・戦士編』
2023年 09月 14日
――ということではなく、「☆まい・ふぇいばりっと・む~び~ず☆」の順番として次は『ガンダムII』。

ただテレビシリーズを切った貼ったを繰り返してる悲しさ、キャラクターたちの感情がブツ切れになっているというか、かなり不自然。
「哀・戦士」と副題にあるように、主人公たちに大きな影響を与える人物が次々と戦場に散っていくのだが、本来はその都度葛藤なり懊悩なりが描かれて然るべきなのだが、それらがまとめられてしまっているのが惜しい。
ランバ・ラルの死でカンマ、マチルダの死でカンマ、そしてハモンとリュウの死でカンマとなるはずが、全部まとめてオデッサ作戦終了後に。
なのでアムロはマチルダの死をさして悲しむでもなくハモンと対決しているし、リュウが戦死した時は相当取り乱したのに、戦後に哀悼の意を表する場面では「マチルダさぁ~ん!」とリュウのことはどっかへ行ってしまってる(これはセイラも同じ)。
三部作ではなく、元々の構想にあったような四部作だったなら、あるいはもっとゆったり描かれていたのかも知れないが。
それにしてもアムロは年上好きだな。
フラウには突っ慳貪な態度を取ってるのに、マチルダやハモンにはデレデレ。
また『Zガンダム』の時のフラウの台詞には「まだセイラさんのことが好きなんでしょ」というのもあったしねえ。
<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/3712982/
https://odin2099.exblog.jp/22901265/
https://odin2099.exblog.jp/27667573/

いろいろあるけど、俺の印象的なシーンは、シャアズゴとガンダムの対決で。
TV版と比較して映画版は、シャアやシャアズゴの強さを印象付けるシーンがカットされてるから、TV版だと「あのシャアにアムロが勝ったのか?」と感じるのに対し、映画版だと「アムロが勝てたにはシャアが弱くなったから?」と感じるんですよね。
でも仰るように、音楽の演出は感動的に素晴らしい。
そこは上映時間の制約から来る致し方ない部分かもしれませんね。
「ヤマト」でも休養半分で軽く捻りに行くはずだったドメル将軍が、いつの間にか祖国の命運を背負っちゃったりしているし。