ヒーローが活躍する世界があれば、モンスターとハンターが死闘を繰り広げる闇の世界もある。
そのモンスターハンターのリーダーだったユリシーズが死んだ。
その後継者の座を巡り凄腕のハンターたちがユリシーズの屋敷に集められるが、その中には桁違いのモンスターを退治してきたジャックや、親に反発して家出していたユリシーズの娘エルサの姿もあった。
放たれたモンスターの持つ最強の石「ブラッドストーン」を手に入れた者が後継者の資格を得るのだが、彼らはハンターでありながら同時に獲物でもあり、屋敷の敷地内は凄惨な殺し合いの場と化してゆく。
「マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション」の一本目となるDisney+の配信ドラマで、<マーベル・シネマティック・ユニバース>フェイズ4の一本。
<MCU>初のホラー作品で、全編が白黒で撮られている。
監督は作曲家のマイケル・ジアッチーノ、出演はガエル・ガルシア・ベルナル、ローラ・ドネリー、ハリエット・サンソム・ハリスらで、ユニバーサルあたりの古典的なホラー、モンスター映画を意識したと思しき1時間弱の小品。
超大作もいいが、たまにはこんな小規模作品も悪くはない。
ただ雰囲気は良いのだが、物語は”序章”部分を追いかけるだけで終わってしまったので、これ一本だけでは一体何だったんだろう?という感じ。
ドラマシリーズの第1話というのならわかるのだが。
マンシングは出てくるし、今後何らかの形で『ドクター・ストレンジ』や『ムーンナイト』、『ブレイド』あたりと繋がってくるのでは?と思うのだが、その時に初めてこの作品が布石だったんだな、と思えるかどうか。
ちなみに全編が白黒といったが、実は「ブラッドストーン」のみ赤く輝いている。
そして最後には全体に色がついて終わるのも思わせぶりだ。