二日連続で東京国際フォーラムへ。
今回のプログラムは「スター・ウォーズ:ザ・ストーリー・イン・ミュージック」と題し、『スター・ウォーズ』シリーズ全9作の中から抜粋して構成されたもので、公演ナビゲーターは笠井信輔、ストーリーテラーは津田健次郎が務めていた。
プログラムを見るとどこにも「スター・ウォーズのテーマ」の文字がないが、当然コンサートはテーマから始まる。
その後半部は「惑星タトゥイーン到着」というよりも、現行のEP4サントラに収録されている演奏を途中で止めるヴァージョンに近い印象が。
また「フラッグ・パレード」はメドレーではなく、別個の曲として演奏された。
「運命の闘い」はコーラスなしだったので、主旋律があまり聞こえて来ない。
「酒場のバンド」は前日のアンコールで聴いたのと同じアレンジで、サントラ盤とは結構違った雰囲気。
「バイナリー・サンセット」は本当にあの場面に流れる短いフレーズだけで、いわゆる「フォースのテーマ(以前は「ベンのテーマ」とされていたメロディ)」が聴けるのがここだけとは何とも残念。
…と選曲には多少の不満あり。
「英雄たちの戦い」や「王座の間とエンドタイトル」など、これは外せないなあという曲もなかったし、演奏とは直接関係ない部分で納得いかない面もあったけど、演奏はやはり素晴らしかった。
正直ナビゲーターはいらなかった。
コンサート開始前に指揮者にインタビューする程度の役回りだったし、ストーリーテラーも、このコンサートを聴きに来るような聴衆に対し、今さらストーリー解説をしなくても、という感じ。
しかも曲と曲の間だけならともかく、音楽に被せる構成には絶対に反対だ。
そもそもテキスト誰が書いたんだよ、と思うくらい誤りがあったり不自然な件があったりで、聞いているこっちがモヤモヤしてくる。
ちなみにこのストーリーテラー、てっきり場内に録音を流すのかと思いきや、本人が生で台本を読み上げるという形式だった。
大阪公演では浪川大輔が務めるようだ。
ところで、コンサートが始まる前にオーケストラのメンバーが何人かステージ上で練習する風景はよく見かけるのだが、開演時間が近づくと彼らは一旦捌けて、改めてゾロゾロと再度入場し、最後にコンサートマスターが登壇しチューニングを促して指揮者を待つ、というのが一般的なパターンかなと思っていたのだがボストン・ポップスはどうやら違うようだ。
メンバーはずっとステージ上にいて、時間が近づくとそのまま残りのメンバーが続々と加わり、そして本番を待つのだ。
何か不思議な光景だった。
【ひとこと】
アンコールはなし。
「メインテーマ」か「酒場のバンド」とか、はたまた「王座の間とエンドタイトル」か?
――と期待したんだけどね。