『WATARI AND FANTASTICS』(1970)
2023年 10月 18日
第三部「根来編」から第1話(通算第27話)、第2話(28話)、第7話(33話)、第8話(34話)、第9話(35話)、第11話(37話)、第13話(39話)をセレクトして構成している。
個々のエピソードは面白いんだろうけど、棒繋ぎの上に上映時間は2時間超えなので流石に途中でダレてくる。

信長が自ら弾正と切り結ぶチャンバラも、「怪忍獣」と称する巨大怪獣がワラワラと出現する世界も、現実と繋がる最低限の基本線は押さえておかなければ荒唐無稽の大嘘は活きてこない。
端から何でもありでは白けるだけだ。
ちなみにナレーションでは信長は清州城を居城としているとあるが、作中に出てくるのは岐阜城だし、実際にこの頃の信長は本拠を小牧山城から移している。
相変わらず「青影」は終始「ワタリ」と呼ばれているが、前作と違って『大忍術映画ワタリ』の主題歌が唐突に挿入されたりはしない。
音楽は基本テレビ版そのままのようで、『赤影』の主題歌もそのまま日本語歌唱のまま劇中で流れるし、お馴染みのBGM(例えば「白影のテーマ」とか)が何度も何度も流れてくるのも総集編あるあるだ。
ただ台詞は全て英語に吹き替えられているので、サムライやニンジャが英語で会話している場面はシュール。
「織田信長」はともかくとして、「暗闇鬼堂」「十六夜月心」「ましらの甚内」といったキャラクター名もそのまま発音されているので、あちらの人にはチンプンカンプンだったのでは?