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『軽蔑』(1963)

監督はジャン=リュック・ゴダール、出演はブリジット・バルドー、ミシェル・ピッコリ、ジャック・パランス、ジョルジア・モール、フリッツ・ラング。
<60周年4Kレストア版>で鑑賞。

『軽蔑』(1963)_e0033570_09030399.jpgフリッツ・ラング監督(本人!)の『オデュッセイア』を製作中の傲慢なプロデューサー、ジェレミーから、脚本のリライトを依頼されたポール。
愛する妻カミーユとの生活のために仕事を引き受けるのだが、ジェレミーと出会ってからカミーユの態度がこれまでと違うものに。
理由を問いただすポールだったが、彼女は多くを語らない。
夫婦の仲は険悪なものとなり、遂にカミーユはポールを「軽蔑する」と突き放すのだが…。

冒頭からバルドーがオールヌードで登場。
その後も何度か可愛いヒップや魅惑的なボディーの一部を披露してくれるので眼福なのだが、最後まで捉えどころのない存在だった。

言うなれば全編がポールとカミーユの痴話げんかに終始しているのだが、そもそもこの二人が何でいがみ合っている(というより一方的にカミーユがポールを拒絶するのだが)のかが明示されない。
どこかで二人の間でボタンの掛け違いがあったはずだが、それはどこか。
ラストシーンも含めて、何かモヤモヤが残る。



by odin2099 | 2023-11-12 09:01 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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