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『カンバセーション…盗聴…』(1973)

『カンバセーション…盗聴…』(1973)_e0033570_19260303.jpgプロの盗聴屋ハリーは、大企業の幹部からの依頼で若いカップルの会話を録音していた。
仕事を終え依頼主にテープを届けに行くのだが、そこには当人の姿はなく秘書と名乗る男だけ。
直接本人に手渡す、と引き渡しを拒むと、脅迫めいた台詞を浴びせられたことで好奇心を駆り立てられたハリーは、繰り返しテープを聞くうちに、雑音の中から「彼に殺されるかもしれない」という言葉を聞き取る。
カップルは幹部の妻と、その不倫相手である社員だったのだ。
自分が録音したテープのせいで殺人事件が起きるかもしれない。
そう考えたハリーは、密会現場らしいホテルへと向かうのだが…。

ルーカス、スコセッシ、デ・パルマ、ミリアスの次はフランシス・フォード・コッポラ。
出演はジーン・ハックマン、ジョン・カザール、アレン・ガーフィールド、シンディ・ウィリアムズ、フレデリック・フォレスト、ハリソン・フォード、マイケル・ヒギンズ、エリザベス・マックレイ、テリー・ガー、ロバート・デュヴァル。

コッポラが『ゴッドファーザー』と『ゴッドファーザー PART II』の間に撮った作品で、サスペンス物の傑作と呼ばれているが、正直自分にはちっとも面白く感じられなかった。

まず、ハリーがかなり偏屈な人物なので感情移入が出来ないし、彼の周囲に集まる恋人や同僚、友人たちとも極めてドライな関係。
ショッキングな殺人の場面も実はハリーの妄想の中だし、実際のところ対象となる人たちがどういう関係で、そして何が起こったのかについてはわからず仕舞いなのだ。

ハリソン・フォード演じる無表情な秘書がキーマンと思いきや、彼が黒幕なのか、それとも彼も事の成り行きに戸惑うだけの”その他大勢”の一人なのかも不明だ。
途中で、今度はハリーが誰かに盗聴されているという場面もあるし、結局ハリーは誰かの掌の上で弄ばれただけなのか。
最後に笑ったのは誰だ?


by odin2099 | 2023-11-14 19:29 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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