4Kレストア版でのリバイバル、第2弾がスタート。
前回はコンプリートならずだったし、今回は端からコンプリートする気もないのだが、それでも何本かは見ておきたい。
まずはティモシー・ダルトン初登場の『リビング・デイライツ』。
といっても権利関係のゴタゴタが尾を引き、製作中断が長期に亘った為に彼は2本しか出演していないのだが、次作『消されたライセンス』よりも個人的にはこちらが好き。
ヒロインの
マリアム・ダボも清純派のプリンセスといった感じで良かったなあ。
残念ながらあまり出演作には恵まれていないようだが。
そして洗練された優雅さにユーモアを兼ね備えた前任者のロジャー・ムーアとは、またガラッと変わった落ち着いたムードのティモシー・ダルトンも良い。
渋いだけでなく動けることも魅力で、ギラギラした男臭さムンムンのショーン・コネリーとも違った男らしさを醸し出している。
コネリーやムーアの幻影を追う当時のファンからはあまり支持を得られなかったようだが、もう1~2本、彼が主役のボンド映画を見てみたかったものだ。
ティモシー・ダルトン登板に伴いミス・マネーペニーも交代になったが、MやQは続投。
ソ連の諜報部トップも続投ということでシリーズの連続性は保たれている。
お話は、ソ連諜報部の高官が自らの亡命を装って…と入り組んだものになってはいるが、序盤からネタばらしはしているので混乱はない。
肩肘張らずに愉しめる作品だ。