『ネバーセイ・ネバーアゲイン』
2023年 11月 27日
見比べてみると結構相違点が多く、知らずに見ているとリメイクだと気付かなかったりする…かもね。
それに『サンダーボール作戦』の頃のコネリーより、ルックスや佇まいが実年齢に追いついてきたのか、この頃のコネリーの方が良い。
ベテランの存在感、安心感もあるし、同じ時期のロジャー・ムーアが若作りで、段々と無理している感が強くなってきているのとは対照的だ。
以前にも書いたと思うが、オープニングに例のガンバレルを置き、アバン部分は主題歌と切り離し、ボンドが刺された場面から暗転して主題歌をかけ、ニコルを殺されたボンドがファティマを追いかけるチェイスシーンか、あるいはドミノを助けて馬で疾走するシーンのどちらか、あるいは両方に「ジェ―ムズ・ボンドのテーマ」を流したら、シリーズの1本として遜色ないものになっただろうと思う。
それに原典のルチアナ・パルツィとクロディーヌ・オージュ、リメイク版のバーバラ・カレラとキム・ベイシンガーは甲乙つけ難い。
元々の『サンダーボール作戦』そのものがあんまり面白い作品とはいえないので、このリメイク版のストーリーの評価も高くはないし、アービン・カーシュナーの演出も些か重すぎて「007」にはもう少し軽さも必要かなと思わないでもないが、決して悪くはない。
<過去記事>
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