『デモリションマン』（1993）

凶悪犯フェニックスを逮捕したスパルタン刑事だったが、罠に嵌って人質は全員死亡。

その責任を取らされ、フェニックス共々冷凍刑に処せられる。

それから36年後の2032年、フェニックスが脱獄。
暴力や犯罪が存在せず、清潔で秩序を重んじる未来世界は、フェニックスに対抗する手段を持たない。
そこでスパルタンを解凍し復職させ、フェニックス逮捕の任に就かせることに。

珍しやシルベスター・スタローン主演のＳＦ映画。
一時期の低迷から『クリフハンガー』で復活を遂げた直後の作品で、共演はウェズリー・スナイプスとサンドラ・ブロック。
先だって「午後のロードショー」で放送していたのでチェック。

殆ど期待してなかったけど、これは面白い。
コメディでは決してないのだが、コメディ演技がやっと開眼した感じ。
シュワルツェネッガーが大統領になっていて記念の図書館があるとか、相棒の女警官が格闘技を「ジャッキー・チェンの映画で覚えた」と言ってみたり、「スカイウォーカー、フォースを使え」という台詞など、余裕というか遊び心が感じられる。
それに何と言ってもウェズリー・スナイプス、大した役者だよな。

――という当時のメモが残っていたけれど、アクションがメインの中でシリアスとユーモアが混じり合い、画面を彩る適度な近未来感も悪くはない。
スタローンにＳＦは似合わないと思うが、この作品は十分に楽しめる。
ちなみに今回の「午後ロー」放送版ではスタローンとブロックがSEXする（？）場面や、「シュワルツェネッガー・ライブラリー？！」と憤慨する場面が時間の関係で切られてた。
残念。