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『2001年宇宙の旅』

1968年は2月に『猿の惑星』が公開され、その2カ月後にこの『2001年宇宙の旅』が公開された。
今日見られるSF映画の源流は、1977年の『スター・ウォーズ』『未知との遭遇』、78年の『スーパーマン』、79年の『エイリアン』辺りにあると思うが、差し詰めこの68年を”SF元年”と位置付けてもそう的外れではないと思う。

『2001年宇宙の旅』_e0033570_08355071.jpg映画としてはまるで違うタイプのこの2本だが、続けて見るとなんとなく共通項が。
まず、猿が出てくる。
――ではなく宇宙を舞台にした未来社会を描いているが、どちらも夢や希望の溢れる世界ではないこと。

時代の空気がそうさせたのかもしれないが、人間に対しての冷徹な視線やペシミズムが感じられる。
全体的にドライな、乾いた世界の物語というか。
圧倒されはするが、残念ながら自分好みの世界観とは言い難い。
興味は持ちながらも、どちらの作品も「好き」とは言えない理由がそこにある。

高位の知的生命体との邂逅ならば、どことなく”優しさ”の感じられる『未知との遭遇』、隔絶され管理された空間での恐怖ならばまだ『エイリアン』の方が耐えられるし、宇宙は『スター・ウォーズ』のような冒険心に満ちた場所であって欲しい。
それが自分好みの世界だ。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/7571276/


by odin2099 | 2023-12-09 08:37 |  映画感想<ナ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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