『チキンラン』（2000）

強欲な女主人トゥイーディーが経営する養鶏場では、ニワトリたちが囚人のような扱いを受けていた。

メンドリのジンジャーは仲間を率いて何度も脱走を試みるが、失敗ばかり。

そんな時、空飛ぶオンドリのロッキーが現れる。
ジンジャーは、ロッキーに飛び方を習ってここを逃げ出そうと皆を練習に駆り立てるが、トゥイーディーは巨大なパイマシンを購入し、チキンパイで更なる大儲けを企んでいた。
もう時間がない、焦るジンジャー。
その一方、ロッキーはある秘密を抱えていた。

アードマンとドリームワークスがタッグを組んだ第一弾。
例によってアードマンの技術は凄く、この躍動感、スピード感はこの作品がストップモーション・アニメーションだということを忘れさせるくらいなのだが、お話の方はちょっと…。

基本は『大脱走』のパロディらしいのだが、卵だけでなくいきなりパイを売り出そうとする養鶏場の女主人とか、空飛んで逃げようと考えていたのが無理だとわかると、一転して皆で飛行機を作ってそれで逃げ出そうとするなど、発想が飛躍し過ぎていて付いていけない。
そこに至るまでの何らかの伏線があれば良かったのだが。

結局アードマンとドリームワークスの夢コラボは上手くいかなかったようだが、名刺代わりの１作目がこれでは期待外れだなあ。
吹替版で観たのも失敗だったかも。。。