『2300年未来への旅』(1976)
2023年 12月 20日
だが30歳を超えた者は再生の儀式を行うという法律があり、それによって人口の調整が図られていた。
それに反発し逃亡する者たちを粛正する”サンドマン”の一人であるローガンは、ある日コンピューターから逃亡者たちが目指す聖域(サンクチュアリ)を探るべく、潜入捜査を命じられるのだったが…。
主人公は随分と自分勝手だし、その変心ぶりには付いていけない面もあるのだが(被害者ぶってるけど、元は加害者側だろうに)、未来世界のセットやミニチュアは悪くないし、ヒロインも美人(着替えや水浴びをするシーンでヌードを披露してくれる)なので見ていて楽しい。
『2001年』もある意味でディストピア物と言えなくもないので、まんざら無関係とは言えないかも。
だが「ここは一体どこだろう?」と思っていると、実は文明が崩壊した後の廃墟と化したワシントンだったと判明する件なんかは、むしろ『猿の惑星』っぽくも感じる。
ちなみに物語の舞台設定は2274年なので、2300年はまだちょっと先だ。
原作はウィリアム・F・ノーランとジョージ・クレイトン・ジョンソンの共著。
出演はマイケル・ヨーク、ジェニー・アガター、リチャード・ジョーダン、ピーター・ユスティノフ、監督はマイケル・アンダーソン。
『チャーリーズ・エンジェル』でブレイクする前のファラ・フォーセットもチラっと出演している。