『ひつじのショーン ムービー・フェスティバル with ウォレスとグルミット』④

次に見たのは『ウォレスとグルミット／ベーカリー街の悪夢』と『ひつじのショーン／クリスマスの冒険＜劇場公開版＞』の２本立て。

『ベーカリー街の悪夢』は、連続殺人鬼の魔手がウィレスに迫る！という結構殺伐としたミステリー作品。
また直接的な描写はないものの残酷な場面もあり（特に最後に犯人を待ち受けている運命とか）、子供に見せるにはどうなのかなあという気もする。

今回もウォレスの恋愛絡みにプラスしてグルミットにもちょっとしたロマンスがあり、ここらあたりをフューチャーすることで無理矢理ハッピーエンドにしてる面も無きにしも非ず。
もう少しほのぼの系の『ウォレスとグルミット』も見たかったものだが。

もう一本は昨年『ひつじのショーンスペシャル／クリスマスがやってきた！』として公開されたもの。
この時はテレビシリーズ３篇のオマケ付きだったが、今回は単独でタイトルも『クリスマスがやってきた！』から『クリスマスの冒険』へと改めての上映。

牧場に始まり、クリスマスイベントの会場、そしてセレブな一家の豪邸へと舞台がどんどん移っていき、最後は牧場でエンド。
一つの舞台から次の舞台へ変わる際のスピード感もさることながら、舞台が変わると物語のトーンもちょっとずつ変わっていくという構成の妙。
若干理屈っぽい『ウォレスとグルミット』に比べると、こちらは台詞無しのサイレント映画。
どちらも味があって良いもんである。