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『レッド・オクトーバーを追え!』(1990)

近年の自分の趣味・趣向に多大なる影響を与えた、言うなれば今の自分を形成する転換点になった三本の作品の内の二本目。
この作品が切っ掛けで、ポリティカル・サスペンス、ポリティカル・フィクションの味を知ることになる(一本目は先日紹介した『推定無罪』で、これでリーガル・サスペンスの虜になった)。
最初に映画館で見たときは何が何だかわからなかったというのが正直なところだが、原作を読み、何度か見直すうちに深く入れ込むようになる。
サイト内感想は「しねま宝島」へ。

『レッド・オクトーバーを追え!』(1990)_e0033570_11512398.jpg映画ならではの改変、省略も多々あるものの、節度ある雰囲気を保ち、長大な原作小説を手際よく端折ってまとめてあり、単なる詰め込みすぎのダイジェストにはならず、所々に余裕というか「遊び」の部分が感じ取れるのが好印象。
ショーン・コネリーについては多く語られているが、対するアレック・ボールドウィンも遜色なく、スコット・グレン、ジェームズ・アール・ジョーンズら脇を固める人材にも恵まれた稀有な作品。
また、ベイジル・ポールドゥーリスの音楽も特筆ものである。
好評につきシリーズ化されたが、残念ながらその凡庸さは初作に遠く及ばない。

そういえば以前、『スター・ブレイザース(宇宙戦艦ヤマト)』の実写映画化の企画がディズニーで動き始めた頃、キャプテン・アバダー(沖田艦長)の役にはショーン・コネリーの名前が挙げられていた。
この作品を見る限り、その配役には頷けるものがあると思う。
今となっては叶わぬ夢だが…。


Commented by chibisaru at 2006-03-23 22:31
こんばんは!

>『スター・ブレイザース(宇宙戦艦ヤマト)』の実写映画化の企画がディズニーで動き始めた頃、キャプテン・アバダー(沖田艦長)の役にはショーン・コネリーの名前が挙げられていた。

あ!!!ショーン・コネリーが沖田艦長!!
すごい・・・イメージぴったり(^o^;
すごいキャスティングですね。

話し変わってこの映画、とても素晴しいと思います。
ハラハラドキドキもさることながら、とても男らしい映画だと思いました。
大好きな映画です。

こちらからもTBさせていただきます。
Commented by odin2099 at 2006-03-23 22:56
>chibisaru様

どうせアメリカ・ナイズされた別物になるんでしょうけれども、
その中でもショーン・コネリーなら、ちょっと茶目っ気もある古武士の雰囲気は出してくれそうですよね。
別物と割り切って見てみたかったです。

勿論、この作品のラミウス艦長も良いですね。
原作だともっと融通が利かないというか、アレアレという性格なんですけどね(苦笑)。
by odin2099 | 2006-03-23 06:21 |  映画感想<ラ行> | Trackback(8) | Comments(2)

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