『三国志／第二部 長江燃ゆ！』（1992）

東映動画版『三国志』の第二部。

曹操の元に身を寄せていた劉備、関羽、張飛だったが、曹操討伐の企てを気付かれ散り散りバラバラに。

関羽は曹操に仕え、劉備は袁紹に保護されていたが、敵味方に分かれて戦うことに。

――というところから三顧の礼で諸葛孔明を軍師として迎え、呉をけしかけ赤壁の戦いへ、という流れ。

”主人公”として扱われながら失敗続きの劉備には愛想が尽きるし、曹操が卑怯未練な小人物に描かれている辺りは、前作での期待を裏切られた思いがする。
周瑜も策士どころか短慮な人物扱いで、孔明に謀られたと怒りに狂い、孔明や劉備の眼前で憤死してしまうのはもう少し何とかならなかったものか。

「三国志」は昨春公開されたやつの続きで、メインは赤壁の戦い。
もう一本あって、これで完結になる。
とっくに出来上がってるはずだが、いつ公開？
山口崇の声優起用とかなかなか意外なことをやるけれど、出来は平板。
これだけの長さのものだから仕方ないけど。

素っ気無いけど、これが当時の鑑賞メモ。
メインキャラへの大物俳優の起用が目立つこの作品だが、孔明の山口崇は本人の売り込みだったとか。

余談だが、この方のお嬢さんは小学校の時のクラスメイトだった。
丁度『大岡越前』とか『風と雲と虹と』なんかに出てた頃だったけど、流石に向こうは覚えてないだろう。

今は家族そろって三味線奏者として活躍してるようだ。