『王様戦隊キングオージャー／アドベンチャー・ヘブン＜完全版＞』（2023）

今夏に劇場公開された『王様戦隊キングオージャー／アドベンチャー・ヘブン』に、未公開シーンや新規撮りおろしシーンを加えた一篇で、東映特撮ファンクラブで配信の後にソフト化された。

＜劇場公開版＞が33分で、この＜完全版＞が42分。

テレビシリーズとリンクするシーンも追加されてるとのことだが、テレビの方を見ていないのでその辺はよくわからない。

ただそれぞれのキャラクターの出番が増えているので、その関係性が初見の人への補足にはなっているように思う。

それにしてもこの作品におけるバーチャルプロダクション撮影は凄い。
LEDウォールに3Dモデルで作った素材を投影し、そのまま撮影することで後からCGで作った背景を合成する必要がない。
セットを作ったり、ロケ撮影に行ったり、天候待ちといった要素も減るわけでスケジュール管理もしやすくなるという利点がある。

『マンダロリアン』が大々的にこのシステムを用いて成功した例だそうだが、コロナ禍で撮影に制限が課せられてから一気に広まったようだ。
今後は日本でもＳＦや異世界ファンタジー作品がどんどん作られて欲しいし、架空の世界だけでなく今は失われた景色を再現し、そこでリアルな映像作品を作ることが出来るということは、時代劇などにも大いに活用出来るのでは？と夢は膨らむ。