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『ジュラシック・パーク』(1993)

『ジュラシック・パーク』(1993)_e0033570_2252534.jpg今日の自分を決定付けた(大げさ)大切な三本の作品の内、残る一本がこれ。
この作品だけ原作小説→映画の順(「読んでから見る」)だったけれども、だからといって映画が原作に遠く及ばないと落胆することもなく、楽しく拝見した。
サイト内の感想にも書いたけれど、「映画の歴史が変る/スピルバーグが変える」というコピーに偽りはない。

以下、「しねま宝島」より転載
物語の序盤にサム・ニール扮するアーサー・グラント博士たち一行が、オーナーのジョン・ハモンド(演じるはリチャード・アッテンボロー)に連れられパークの視察に出かけるシチュエーションがある。
突然グラントが驚愕の表情で一点を見つめ、同僚のエリー・サトラー博士(ローラ・ダーン)にも同じ物を見せようとし、そちらへ目をやったエリーもグラント同様唖然となり、カメラが切り替わった瞬間我々観客はその理由を知ることとなる。
画面一杯に映し出されていたのはこれまでになくリアルに動く「本物の」恐竜の姿だったからだ。

『ジュラシック・パーク』(1993)_e0033570_11504232.jpgこれまで映画に登場した恐竜は、人形アニメ(パペットアニメ)――ミニチュアの恐竜を少しずつ動かして撮影。
これを再生すると動いて見える――と呼ばれる手法か、着ぐるみを使う方法、更には本物のトカゲをそのまま、或いはツノやヒレをつけて恐竜と言い張る強引な方法が大半を占めていたが、この作品では実物大の造型物と、そして何より飛躍的な技術の進歩によって可能となったコンピュータ・グラフィックスの導入という画期的な手段が取り入れられた。

この映画は正にこのシーンのインパクトに尽きし、私にはこのシーンだけで充分この作品を評価し得るのである。
マイケル・クライトンの原作を端折りすぎだとか、『激突!』や『JAWSジョーズ』の頃に比べてスピルバーグのショッカー演出が甘くなったとか色々批判の声も多いが、エポックメーキングな作品であることは間違いなく、「映画の歴史が変る/スピルバーグが変える」というコピーに偽りはない。

ところでこの原作小説は、発表と同時に映画化権をめぐって各社の争奪戦が繰り広げられた。
クライトン本人は当初からスピルバーグに任せる心積もりだったようだが、最終的には次の4社(と監督候補者)に絞られた。その顔触れは20世紀フォックスがジョー・ダンテ、ワーナー・ブラザースがティム・バートン、トライスターはリチャード・ドナー、そしてユニバーサルがスピルバーグ。
結果はご存知の通りだが、これら作られなかった3監督によるヴァージョンを想像してみるのも楽しい

もっともその後のパート2、パート3には失望しっぱなしで、いくら続編好きの自分でももうそろそろ打ち止めにした方が良いんじゃないの?と思ってしまうが、どうやらパート4が動き出しそうだというニュースを聞くと、また何となくウキウキソワソワしてしまう。
このパート4、最初は去年あたりに公開なんて声も聞こえていたけど、今の感じでは来年あたり? 
なんでもキーラ・ナイトレイにヒロイン役をオファーしているとかで、OKが出ればこのパート1と2でアリアナ・リチャーズが演じたハモンド氏の孫娘が成長した姿だとか。
随分タイプが違う気がするけどね。
それにもしかすると、スピルバーグ本人がメガホンをとる可能性もあるらしい。
となると、やっぱり気になる~。

Commented by chibisaru at 2006-04-10 17:21
こんばんは。めずらしく劇場でみた映画です。
大画面に負けないくらいのCGの迫力でティラノににらまれた時には、ギョっとしちゃいました(^^ゞ
続編がまた作られるんだったら、また見てしまいそう(笑)
Commented by odin2099 at 2006-04-10 21:35
>chibisaru様

このシリーズは全部映画館で見ています。
なんだかんだで、やっぱりこの手のものは大きなスクリーンに限りますね。

パート2の時にクライトンとスピルバーグが仲違いしたとかで、だからパート3はスピルバーグ単独なんですが、そうなると今度はどうなるんでしょう?
それとは別にクライトンが小説を書くとかいう話も聞こえてましたけれど。
Commented by crann at 2006-11-03 20:17
大好きな映画です。
グワンジ好き、恐竜好き(笑)、公開日のオールナイトで口あけて2回見ました。恐竜が歩いてるよ・・・!!と感動して。
映画でできる面白さを目一杯味わうことができた映画ですね。

キーラ・ナイトレイがレックス役はとっても素敵なんですけど、『恐竜百万年』のボロボロ原始人ルックのキーラが浮かんでくるのは、『キング・アーサー』のせいでしょうか(苦笑)
Commented by odin2099 at 2006-11-04 20:49
>crannさん

『激突!』や『ジョーズ』をスピルバーグの頂点とする人から見ると、この作品は単なる凡作になってしまうようですが、今観ても飽きませんし、かなり良く出来ているのではないかと思います。
ちなみにこの作品、編集しているのはジョージ・ルーカスなんですよね。
情報としては知っていましたけれど、それでも劇場でエンド・クレジットを見ているときにルーカスの名前を見つけた時は「おお~っ!」と思いました(笑)。

『キング・アーサー』を見てしまうと、キーラ・ナイトレイではボリュームが足りなすぎませんか?(苦笑)
あのラクエル・ウェルチに対抗するならば、スカーレット・ヨハンソンとかジェシカ・アルバとか、それぐらいは欲しい(?)ところです。
Commented by shake at 2007-09-12 00:48
こんばんは。TBありがとうございました。
「4」ですが、私もやめておいたほうがいいように思っていましたが、もし公開されたら、絶対に観に行きそうです。キーラが主役なら、なおさらですね。
Commented by odin2099 at 2007-09-12 22:14
shakeさん、こちらこそ有難うございました。

尻つぼみしている感の強いこのシリーズなんですが、『4』を作ってくれたらまず間違いなく観に行きますね!(笑)
例えその後、海の底よりも深く後悔しようとも。
Commented by 奈緒子 at 2007-11-08 13:53
私も大好きです!でもエクスカリバーさんと違うのは、シリーズ全部とも好き♪
『1』は大迫力を劇場で見てしまったので、あの衝撃は後にも先にも他にはないですね。
その後のシリーズはテレビサイズで見ているので、そういう感動はないものの、
「恐竜のCG」が目玉にあるってことで、
ストーリーとかに期待しているハードルがかなり低いから
単純に楽しめるって感じかも(^_^;)
『4』がキーラちゃんで実現したら本当に楽しみですね!

追伸:exblogってコメントを自分で削除できるんですね。
こんな機能、どういうときに使うんだろうと疑問に思っていたのですが、
先ほど、コメ内で、エクスカリバーさんに敬称を付け忘れて、
めっちゃ焦って削除しました。exblogの削除機能、素敵です♪
Commented by odin2099 at 2007-11-10 09:38
>奈緒子さん

3作とも映画館で観ていますし、『2』と『3』は先行公開で観たんだったかな。
それだけ期待値が高かったから、というのはあるかも知れませんね。
『3』は『2』よりも好きなんですが、なんか随分とこじんまりしちゃったなぁ、という印象。
それでも『4』が出来たら観に行くでしょう。
製作に関しての続報がないのが寂しいですけれど・・・。

コメント欄、管理人は無条件で全てのコメントを削除出来ますけれど、投稿した人も出来るんですよね。
欲を言えば再編集、書き直しの機能もあればなお良いんですが。
by odin2099 | 2006-03-24 21:53 |  映画感想<サ行> | Trackback(12) | Comments(8)

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