『続・猿の惑星』(1970)
2024年 01月 24日
偶然出会ったノバが身に着けていた認識票から、テイラーもこの星にいることを知ったブレントは案内を求める。
ノバはジーラ博士の協力を求めて猿の街へ行き、ブレントはジーラとコーネリアスからこの星は猿が支配し、人間は家畜や奴隷として扱われていることを知る。
猿の兵士に追われたブレントとノバは禁断地帯へ足を踏み入れ、都市の残骸からブレントはこの星が未来の地球であることに気付く。
やがてそこでミュータント化した人類の生き残りと出会うが、彼らはコバルト爆弾を”神”と崇めていた。
また行方不明のテイラーの捜索というブレントの任務はヘンだし、同じように”猿の惑星”=”未来の地球”に到着するというのもご都合主義すぎる。
第三勢力の登場と、それを人類の生き残りとする設定は面白いし、肉体的暴力を奮う猿と、精神的な暴力を奮う未来人を対比して描きたかったのもわかるが、人類が最終戦争を起こしてから猿が台頭するまで相当な年月が経ったはずだが、その間の彼らは何をしていたのかがわからないので説得力に欠ける。
ただひたすら怯え、引き籠っていたのだろうか。
最後はコバルト爆弾が爆発してエンド。
一つの惑星が宇宙から消滅したことを告げる淡々としたナレーションで幕。
壮大などんでん返しで幕を閉じた正編に対し、蛇足としか思えない「その後」を追加した挙句、大風呂敷を畳み損ねて、というより端から畳む気もなく、中身をひっくり返してその場に捨ててきたような結末である。