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『大恐竜時代』(1979)

『大恐竜時代』(1979)_e0033570_20134872.jpg共感能力エンパシーを持つジュン、レミ、チョビの3人は、謎のUFOに連れられ時空を超え、地球創世の瞬間に立ち会い、やがて白亜紀へ連れて来られる。
そして恐竜の繫栄と衰退、哺乳類誕生を経て人類の台頭を目撃することになるが、UFOは彼らに何を伝えようとしているのだろうか。

1979年秋に1時間半枠で放送された東映動画製作のテレビアニメスペシャルで、原作・脚本は石ノ森章太郎
この特番用のオリジナルストーリーで、『ファンタジーワールド ジュン』の主人公ジュンを主役に抜擢し、主人公の父親役で声の出演までする熱の入れよう。
ジュンの声は「ケンちゃん」で知られる宮脇康之、レミの声は声優デビュー間もない頃の堀江美都子、それにUFOの声を近藤洋介という異色の顔触れが起用されたが、キャラクターに特定の色が付くのを避けたのかもしれない。

キャラクターデザインは、この頃までの石ノ森原作作品の中では一番石ノ森タッチを表現しているが、製作体制は厳しいものだったらしく、全体的にはかなり荒れているのが残念。
またティラノサウルスが他の恐竜を捕食する場面など、今ではゴールデンタイムでの放送に待ったが掛かりそうな残酷な描写もある。

『大恐竜時代』(1979)_e0033570_20122748.jpgリアルタイム以来の鑑賞(いや、もしかすると本放送後数年内に再放送で見たかもしれないが)となったが、大真面目故に説教臭いメッセージ色の強い作品だった。
その当時からつまらなかったという印象しかなかったが、改めて見ても面白いとはとてもとても…。
ただ石ノ森章太郎というと実写のヒーロー物のイメージが強いせいか、アニメブームの真っ只中にあっても石ノ森章太郎原作のアニメ作品は希少なので、そこにこの作品の存在意義があるし、作品全体を貫くムードは、紛れもなく石ノ森章太郎作品だなあと感じさせてくれる。

ちなみにこの作品「監督:石ノ森章太郎」とする資料を見かけるのだが、少なくても作品中にそのクレジットはない。
あくまでも演出として森下孝三の名前があるだけだ。


by odin2099 | 2024-01-25 20:19 | テレビ | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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