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『四季・奈津子』(1980)

『四季・奈津子』(1980)_e0033570_19514262.jpg結婚して主婦となった長女、学生運動に身を投じている三女、精神病院へ入院中の四女、の四姉妹。
二女の奈津子は妹を見舞った際にカメラマンの中垣と知り合い、写真を撮らせて欲しいと頼まれる。
三年越しの恋人との関係にもどかしさを感じていた奈津子は、中垣にヌードを撮ってもらうことになり上京するが、そこで中垣の友人で性に奔放な女性ケイと出会い強い衝撃を受ける。
やがて恋人との別れを決意した奈津子は、東京での新しい生活を始めるのだったが…。

五木寛之のベストセラー小説の映画化作品で、著者曰く「自立した女性の冒険小説」とのことだが、その内容はサッパリ。
ヒロインはじめ登場する女性たちもそうだが、彼女たちに翻弄されることになる男性陣の行動も理解出来ず、共感も出来ない。
こういう物語は自分には全く合わないようだ。

ということで見どころは烏丸せつこの豊満なボディ。
この見事なおっぱい見るだけでも鑑賞料金の元は取れるのではないか、という素晴らしさ。
それに加えてもう一人、美しいヌードを披露してくれるのが阿木燿子
彼女は女優ではなく作詞家なので芝居の生硬さと棒読み台詞は気になるが、考えてみればズブの素人でしかも人妻が肌を晒しているワケで、画面外から背徳感が伝わり一層淫靡な雰囲気を醸し出しているとも言える。

他の出演者は佳那晃子、影山仁美、本田博太郎、風間杜夫、牟田悌三、岡田裕介、岡田眞澄、火野正平ら。
監督は東陽一。
東映としては『ヤマトよ永遠に』、『二百三高地』に続くこの年の秋の目玉だったようだ。
なお原作小説は四姉妹それぞれを主人公とした四部作だそうだが、映像化されたのはこの一作目だけとのこと。


by odin2099 | 2024-02-14 19:53 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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