『ブレイド』
2024年 02月 16日

これ以前にもマーベルの映画化作品はあったけれども、小規模公開だったりでヒットとは無縁。
しかしこの作品がスマッシュヒットを飛ばし、続く『X-MEN』や『スパイダーマン』がホームランをかっ飛ばしたことで、映画界におけるマーベルの知名度が上がったわけだから、マーベルにとってはブレイドさまさまだと思う。
お話もシンプル。
不幸な出自でハーフ・バンパイアになったブレイドが、母を殺害し自分をこんな存在にしたバンパイアに復讐するため、バンパイアハンターとなって獲物を狩るという話で、ヒーローというよりヴィジランテ。
組織や大きなバックボーンを持たないキャラクターの方が、低予算で作るには向いているのだ。
組織もなく少数の仲間というか相棒しか持たないため、大きなガジェットもない。
ということは必然的にガンをぶっ放し、刀を振り回す以外は肉体を使ったアクションしかない。
演技力よりも体の切れや見栄えが重視されるから、演技派の大スターよりもそこそこ動ける俳優の方が有難い訳で、そこで予算も抑えられる…?
B級アクション映画で120分はちょいと長いんじゃないかとは思うものの、出来上がった作品はスタイリッシュ。
新進気鋭の若手監督が、自分のギャラ以上に頑張っていいもん仕上げたということか。
<過去記事>
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