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『ネクスト・ゴール!/世界最弱のサッカー代表チーム 0対31からの挑戦』(2014)

世界最弱のサッカー代表チームに材を採ったドキュメンタリー映画で、これが『ネクスト・ゴール・ウィンズ』の元ネタ。

『ネクスト・ゴール!/世界最弱のサッカー代表チーム 0対31からの挑戦』(2014)_e0033570_17483809.jpgあちらを見ると、問題児のローゲンが嫌々ながらアメリカ領サモアの代表監督を引き受けたところから始まるが、このドキュメンタリーを見るとローゲンの登場はちょっと後なので、おそらく製作スタッフも想定外の人物の登場だったんじゃないのかな、と思う。
またローゲンは自らの意志で代表監督を引き受けたようだし、島外からの助っ人選手の招聘にも尽力してるし、かなり前向きというか本気で取り組んでるみたい。
実際に監督がぶち切れて「辞めてやる!」、という局面があったかどうかはわからないけれど、スタッフと衝突してあわや修羅場?というほど荒れた現場ではなさそう。
もちろんカメラが映せないような場面もあったのかもしれないけど、『ネクスト・ゴール・ウィンズ』が結構”盛っている”のは間違いなさそう。

”盛っている”といえば歴史的快挙となった対トンガ戦の試合展開も、実際のゲームとは相当違いそう。
PK戦で見事雪辱を果たすキーパーのニッキー、ゴール前で奇跡的なクリアを見せるトランスジェンダー選手のジャイナも、そこまで劇的な活躍ではなかったみたいだけど、映画としてはそっちの方が面白いからなあ。

というか、このドキュメンタリーは総じて淡々としている。
選手たちも熱くリベンジに燃えてるワケでもなく、かといってやる気もなく諦めムードというワケでもない。
監督も熱血指導しているが、頭ごなしに怒鳴り散らすでもない。
ただただ楽しそうにサッカーに興じている姿が映し出されるだけだ。

後半の見せ場となるプレーシーンにしたって素人臭いカメラワークで、今ボールがどこにあるのかしっかりと捉え切れていない。
なので見ていてもワクワク感がないのはかなり惜しい。
その分”生”の人間が捉えられているという見方も出来るだろうけど、もっと面白く、もっと感動的に描けたんじゃないのかなとも感じてしまう。

ということはこの題材を、「実話ベースのフィクション」と割り切って映画化したタイカ・ワイティティ監督の戦略の方が、”娯楽”としての映画としては正しかったってことになるのかな。


by odin2099 | 2024-03-02 17:50 |  映画感想<ナ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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