『ドラえもん/のび太の地球交響曲』(2024)
2024年 03月 04日

ところが一向に上達せず、ジャイアンやスネ夫に馬鹿にされっぱなし。
その前に現れた不思議な少女ミッカは、何故かのび太の出す音を気に入り、彼らを「ファーレの殿堂」に招き入れる。
そこは、音楽がエネルギーになる星ムシーカの人たちが作った、人工の天体だった。
のび太たちを伝説の音楽の達人「ヴィルトゥオーゾ」と見込んで、今は眠りに就いてしまった殿堂を是非蘇らせて欲しいと頼むのだった。
ドラえもんの秘密道具の助けも借りつつ、のび太たちの演奏が少しずつ殿堂を覚醒させていく。
のび太たちは、遥かな昔にムシーカが、宇宙生命体ノイズによって滅ぼされてしまったことを知る。
だがその時、ノイズの恐怖が再び殿堂に、そして地球へと訪れようとしていた。
映画『ドラえもん』の43作目で<藤子・F・不二雄生誕90周年記念作品>!
タイトル通りに音楽が大きな比重を占めており、その視覚化や絵と音のタイミング合わせにかなり苦労した後が窺えるが、従来通りのパターンに則り愉しめる作品になっている。
台詞代わりの歌こそ殆どないものの、ある種のミュージカル映画といっても良いだろう。
ただ冒頭の宇宙からやってきたと思しき少女や、再三名前の出てくる世界的歌姫の意味、起死回生の為の重要なアイテムの存在など、伏線の貼り方はあまり上手くない。
終盤のクライマックスへ向けてのアイテムの探索はあっけなく解決するし、しかもそれが本物ではなく代用品でも結果オーライでは、何のためのアイテムなんだよ、という気分にもなってくる。
ストーリーそのものは面白くても、細部の穴の数々はちょっと気になる。

「ドラえもん」は原作者が亡くなった後、原作の短編エピソードを拝借して長編化したり、旧作をリメイクしたり、小説家を起用したりで色々苦労はしてますね
「クレヨンしんちゃん」は見たことないけど、こっちも作者が亡くなってるので同様の苦労があるんだと思います
「名探偵コナン」の映画は現在履修中だけど、初期の頃はともかく段々と面白くなってきたようで
レギュラーキャラが増えて動かしやすくなったことや、見てるこっちがキャラクターを把握できたってこともあるんだろうけど