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『デューン/砂の惑星 PART2』(2024)

『デューン/砂の惑星 PART2』(2024)_e0033570_19350227.jpg砂漠の民フレメンに助けられたポールは、戦士として成長することで仲間として受け入れられ、チャニとの愛を育んでいく。
ポールの母ジェシカはフレメンの教母となり、救世主と待望する人々に対し、ポールを伝説にある預言者であることを広めようとしていた。
ポールはフレメンの戦士たちを率いてハルコンネン男爵の拠点を襲い、激怒したハルコンネンはフレメンの皆殺しを命じ、次期男爵と呼ばれる甥のフェイド=ラウサを送り込む。
一方皇帝シャッダム四世の娘・皇女イルーランは、父がアラキスでの出来事に無関心なことに疑念を抱くが、やがて一連の事件はベネ・ゲセリットである教母モヒアムの謀略であったことを知る。

無事に製作・公開されたパート2では、前作では終始受け身だったポールが主人公らしく能動的になり、前作終盤にようやく顔を出したチャニがヒロインとなって物語が大きく動くようになった。
ただ教母モヒアムと袂を分かったジェシカは自らの野望を隠そうとはせず、そのことでポールとの母子関係はギクシャクしたものに。
更にジェシカはハルコンネンの娘だったことが判明し、ポールはアトレイデスとハルコンネン、両家の血を引く存在だったことが明らかになる。

アトレイデスとハルコンネンの因縁の対決と、それに如何なる終止符が打たれるかで繰り広げられてきた物語だったが、ここへ来てアトレイデスとハルコンネン、どちらもベネ・ゲセリットの駒に過ぎず、この宇宙はもっと壮大な理想の実現に向けた、大いなる陰謀の物語だったことが明らかになる。

今回上映時間が長く、166分(前作は155分)。
ただ前作よりも全体的に展開が早く、次から次へと事件が起こり、新たな登場人物たちが出てくるので見やすくはなっている。
前作同様に個人的にはノレなかったが、今回もまた続きが気になるクリフハンガー状態で幕を下ろしており、更なる続編の製作が望まれる。

実際にヴィルヌーヴ監督は原作第二部である『デューン/砂漠の救世主』の映画化に向けて動き出しており、後はゴーサインを待つのみというところらしい。
作品内容の評価も興行成績も良好のようなので、スタッフ、キャスト陣の準備が整えば実現の可能性は高そう。
新たなSF叙事詩としてのヴィルヌーヴ版『デューン』三部作が上梓されるかどうか、その答えは数年内にわかるだろう。


by odin2099 | 2024-03-17 19:37 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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