『伝説巨神イデオン/発動篇』
2024年 03月 24日
本人が思っている以上に、この作品からは強い影響を受けているらしい。

激しい戦闘もさることながら、登場人物たちを次々と襲う過酷な運命。
しかも物語を盛り上げるための特攻といった自己犠牲ではなく、無意味に、不意に死が訪れるのだ。
それでも最後まで悪あがきをし続け、”死と再生”を描いたラストシーンへと突き進んでいく。
そして全編を彩るすぎやまこういちの音楽の素晴らしさも忘れてはならない。
毎週30分放送という時間の枠に囚われることなく長編映画として演出できたことや、地上波での放送ならではの制約を外れた映像表現が可能になったこと。
音響や音楽面でもおそらくテレビ版以上の予算を掛けることが出来たであろうし、製作スケジュールにも余裕が持てたであろうことからクオリティが高くなったこと。
テレビシリーズとしては残念ながら打ち切りとなったが、結果的に劇場版として再構築できたことは作品にとって良かったのではないかと思う。
<過去記事>
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