『009ー1』vol.5
2024年 05月 05日
かつて任務のために殺害したエージェント。
ミレーヌは偶然を装って接近してきた平凡な一家に心を許すが、その中には殺された兄への復讐を目論む男がいた。
Mission:Extra「R&B」
二重スパイの嫌疑がかけられたミュージシャン。
その真偽を確かめるべく接近するミレーヌは、やがてその男に惹かれるようになっていく。
だが全てを見抜いていた男により、ミレーヌは窮地に陥る。
どちらもミレーヌの優しさが仇になる、というエピソード。
いや、「R&B」の方はミレーヌの優しさが、結局は彼女自身を救った、ということになるだろうか。
そしてエージェントの哀れな末路を、直截的な表現を控えながらも冷徹に描写しているのも両エピソードに共通している点だ。
更にどちらにも共通しているのが、男とベッドを共にした後でミレーヌが罠に堕ちるというシチュエーションがあること。
絵としてのミレーヌも十分に色っぽいのだが、ここへきて釈由美子の台詞回しにも色気が感じられるようになってきたのは収穫。
セクシーというより可愛らしさやいじらしさが前面に出ているよう。
最初のうちは彼女の起用に疑問符を付けていたが、少しずつそれは取れつつある。
ちなみに「R&B」はMission:Extraとされているが、本来はMission. 4とMission. 5の間に予定されていたが、全13話の予定だった放送がテレビ局の編成の都合で12話になった際に削られてしまったものの、ソフト化に際して新規に作られたとのこと。
それが何故5巻に収録というかたちになったのかは不明。
2巻か3巻に特別収録で良かったように思うのだが。