『ふしぎの海のナディア』#1
2024年 05月 27日
今回は完走出来るかなあ。
原案はジュール・ヴェルヌのSF小説『海底2万マイル』となっているが、元々は宮崎駿の『海底世界一周』という企画が元になっているとのこと。
その作品は『未来少年コナン2』を意図したものだったのだが実現せず(後に作られた『未来少年コナンII タイガアドベンチャー』とは無関係)、この企画を転用して宮崎駿が監督したのが『天空の城ラピュタ』なんだと。
よく『ナディア』と『ラピュタ』は似てると言われるけれど、それは同じ企画から枝分かれしたものだからある意味当然、ってことらしい。
ちなみに「世界名作劇場」枠で放送された『七つの海のティコ』、これもまた『海底世界一周』が元ネタだという話だけど、どんだけ魅力的な企画だったんだ?(そしてまた何故ボツにされたんだか)
また、同じく『海底2万マイル』を原案とするディズニーアニメ『アトランティス/失われた帝国』とも公開当時に類似点が指摘されたけれど、似てるのは『海底2万マイル』由来じゃなくて『ナディア』オリジナルの部分だし、更に『ラピュタ』にも似てるとの声もあるのは「偶然」では片づけられないんじゃないかな。
『ジャングル大帝』と『ライオン・キング』の件もあったしねえ。
さて、気を取り直して第1話 「エッフェル塔の少女」と第2話「小さな逃亡者」を鑑賞。
この作品もかれこれ34年も前の作品になっちゃったけど、貞本義行の描くキャラクターの魅力は色褪せない。
女の子を初めて見たコナンがラナに興味を持つのとは違って、それなりに社交性のありそうなジャンがナディアに一目惚れするのも納得の美少女ぶりだ。
お話はまだまだ発端部分なので、何故ナディアがグランディス一味に追われているのか、ナディアが持つブルーウォーターって何なのかとか、謎は提示されただけ。
またこれまた実現しなかったけど、企画当初の『新世紀エヴァンゲリオン』は『ナディア』と同一世界観での続編的性格を持っていたらしいので、この先が色々と気になる。
そういや「タイムボカン」シリーズの三悪の後継者たるグランディス一味の登場は、当時は「あ~あ、やっちゃったよ」と照れ臭く感じたもんだが、今の人は元ネタに対するオマージュだってことにも気付かないのかもしれないなと思うとちょっと寂しい。