『機動戦士ガンダム』(1981)
2006年 04月 09日
公開から既に2週間以上経った春休みのとある日だったのだが、この時に映画館で不快な思いをしたことを今も覚えている。
その映画館があまり大きくなかったこともあるけれど、人気作品ということで劇場は混雑。ただ、こちとらそういう状況は『ヤマト』や『999』で慣れているものだから、人の波を掻い潜ってそれなりの席を確保。で、のんびり見ようとしていたのだが、問題は前の席の母子連れ。幼稚園くらいの子どもだったと思うが、なんと自分の膝の上に子どもを乗せたのだ。
その映画館は元々スクリーンの位置が低く、前に座高の高いヤツが座るとスクリーンがかなり隠れてしまう作りになっている(というか、最近のシネコンはその点改善されているけれど、昔ながらの映画館にはこういうところが少なくない)。そんな状態なのに、膝の上に子どもを乗せられた日にゃ、スクリーンの下半分は隠れたも同然だ。当然こちらとしては「見えないから」と注意をしたのだけれど、「私たちも見えないから」ときたもんだ。
なら隣の座席にクッションでも何でも借りて(貸してくれる所は結構ある)、そこに子どもを座らせろ~!
じゃなきゃ、まだ空いているから最前列へ行け~!!
こういう母親に育てられた子どもって不幸だな、とまで思った瞬間である。
他にも映画館の観客マナーで腹が立ったことは何回かあったが(以前にここでも書いたことがあったけど)、それはまた別の話。

『ヤマト』も『ガンダム』もTV版はリアルタイムで見てなくて、再放送というよりも映画版で体感したクチなんだけど、『ヤマト』にはすぐにハマったのに『ガンダム』はイマイチ。『ヤマト』の場合は最初からの乗組員(厳密には違うけど)という意識があったけれど、既に映画公開前から盛り上がっていた『ガンダム』には、乗り遅れたという引け目というか負い目があったし、それにアニメ雑誌などで「ヤマト派」「松本零士派」VS「ガンダム派」みたいな対立構図があった際に、なんとなく「ヤマト擁護派」というか、アンチ「ガンダム」に流れてしまったという気分的なものも大きい。それにやっぱりこの映画は、10ヶ月間放送されたTVシリーズの概ね3ヶ月分をまとめた、要するに起承転結でいえば「起」の部分しか描いていないのだから、面白くなりようがないのだ。
ということで、自分がようやっと『ガンダム』を認められたのは、公開から10年ぐらい経って、3本まとめて見る機会があってからだ。
三分の一として見るならばこの作品は良く出来ているし、安易に一本でまとめようとしなかった富野監督の、サンライズの姿勢は立派だ。それが当時、どれだけ無謀なことだと思われていたかを考えれば尚更のこと。
ただ、それならタイトルにパート1であることをしっかり明記すべきだし、宣伝でも強調すべきだったとは思うが、それが限界だったのだろうなぁ。まぁ最近でも『ロード・オブ・ザ・リング』三部作が同じような扱いになっていたが。

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今でこそ「ガンダム」の名前はブランドみたいになっちゃってますけど、当時の状況では、ヒットするかどうかも読めなかった時代だったんじゃないかと。
前売券の売上が好調だったのでゴーサインが出て、そのためラストに「パート2公開」の告知が付いたんですが、それでもある意味卑怯だなぁとも思ってます(苦笑)。
『Zガンダム』の時もサブタイトルは付けたものの、「1」とは謳ってませんでしたね。
この時は3本作ることは決まってたはずなのに・・・。