『デビルマン』(2004)
2004年 11月 06日

まあ強いてあげれば不動明と飛鳥了、この二人を双子に演らせたのはアイディアだったなあというくらいですかね。もっともそのビジュアル面でのプラス要素も、おそるべき滑舌の悪さや驚愕の慟哭演技で帳消し、どころか大きくマイナスへ振られてしまってますが。
そもそもストーリーが原作と違う以前に、ちっとも『デビルマン』になっていません。デビルマンに圧勝して勝ち誇って退場するシレーヌ、出てきた途端に瞬殺されるジンメン、いきなり下っ端デーモンに明の面前で「助けてくれ、サタン!」と頼られる了・・・。原作と変えるなら、変えたなりの面白さを見出せれば、取り合えず評価のしようもあるというもんですが、それもありません。そもそもテーマを背負った主人公が、ミーコとススムに移行しちゃっているのもヘンだし、何なんですか「ハッピー・バースディ、デビルマン」ってのは。
せっかくのT-VISUALとやらも感心しない出来でした。生物感などまるでナシ、ガレージキットをそのままコマ撮りで動かしているようなデビルマンとサタンの対決シーンなど、これだけ実写映画とは言い難いほどCGに頼った画面作りをするのなら、端から全篇アニメーションの大作として映画化してくれた方が、どれだけ良かったのかと夢想してしまいます。それにしても、公開を4ヶ月も延期して手直しした絵がこんなものとは・・・。スケジュール通りに公開されていたとすると、どんな出来映えだったんでしょうかね。
『デビルマン』の大ファンというほどではない僕でさえ、この劇場版を肯定的には捉えられないんですから、古くからの熱狂的ファン諸氏の落胆ぶりには同情を禁じ得ません。もっとも映画化決定の報に、期待したファンの方が圧倒的に少数でしょうけれども。

デビルマン 期待したほどじゃなかった。 自分はもう、人間じゃない。でも、人間を守るんだ! っていうシチュエイションは、CASSHERN を思い浮かべるんだケド、 この2つを比べると、、、CASSHERN のほうが、よかったわ。 役者も違うし、映像的にも...... more

デビルマン 監督 那須博之 出演 伊崎央登、伊崎右典、酒井彩名 評価 1.5 ★ 駄作殿堂入り第2号は「デビルマン」に決定しました。「死霊の盆踊り」よりはましなので1.5点を付けます。 多分自分らの世代はテレビアニメ「デビルマン」の再放送を何度も観た口だと思うので、少しでもあの雰囲気が出ていれば懐かしさで堪らなくなるはずなのに、自分は記憶喪失なんじゃないだろうか?と思える位昔観たデビルマンテイストは微塵も感じられませんでした。「デーモン」と言う度にデーモン小暮閣下を思い出した位です。 ...... more

この作品については、映画評をみますと、さんざんの評価ばかりです。 最近出たばかりのDVDで観たわたしの感想は、そうでもありません。 映画館まで足を運んだファンの方々は、原作のあまりのオーラに、過大な期待を持ちすぎたのではないかと思うのです。 こういうジャンルの作品には熱心なファンの方が多数いて、例えば、キャシャーンにしても原作を超えるのは大変なんだなぁと思わざるを得ないような酷評ばかりでした。 ローレライもそんなに悪くないと思うのに、辛辣な映画評ばかりで、これも原作の小説と比べると貧弱に思えるというこ...... more

こわいもの見たさ・・・第二弾は「デビルマン」。 ちなみに第一弾は1個前の記事の「キャット・ウーマン」です。 どぅわいぶ、評判が悪いようで・・・どんなものかとDVD借りてきちゃいましたわ。 2004年製作のアクション・ヒーローもの、116分。 これほど悪口?思い浮かぶ作品も珍しいのであらすじから反転しときます。 あらすじ以下ネタバレ注意↓(反転モード) 子供の頃、リアルタイムで見てました・・・デビルマン。 テレビアニメのデビルマン・不動アキラは不良でやんちゃでオンナに弱い・・・そんなイメージだったけ...... more

デビルマン デ、ビーーーーールゥ! これは難攻不落の要塞みたいな映画ですね。 最後まで見るのが、ほんとに難しい。 どうやったらこの城を攻略できるのか。 歴戦の猛者が頭をかかえてしまうほどの出来栄え。 きつかったわ、これは。 まあ、例えるなら五里霧中。 ..... more

デビルマン (DEVILMAN) 2004年 日本 DVD鑑賞 レンタル店でいつも人気があるようなので、つられて借りてみる。 個人的興味はほとんどなし。 ストーリーなどはオフィシャルにて。 説明しにくいんですよね。 昔TVでやってたアニメとは違い、原作を忠実に映画化してます。ハッキリ言いましょう。 ダメです!! ネックは役者の演技力です。 ファンの方ごめんなさい。 でも、言います。観るのがつらくなるぐらいキツイです。 主役二人。 スポーツ選手のCMセリフの方が上で...... more

人間は庇護(まも)るに たるべき存在か。 2004年 日本 レンタル開始日 : 2005-04-08 PG-12 デビルマン 監督 那須博之 出演 伊崎央登/伊崎右典/酒井彩名/渋谷飛鳥/宇崎竜童/阿木燿子/冨永愛/ボブ・サップ/KONISHIKI/夢野まりあ/小倉一郎/洞口依子/松本博之... more

DEVILMAN 2004年:日本 原作:永井豪 監督:那須博之 出演:伊崎央登、伊崎右典、酒井彩名、渋谷飛鳥、染谷将太、宇崎竜童、阿木燿子、ボブ・サップ 両親を亡くし、牧村家に引き取られて暮らす高校生、不動明。ある日、親友である飛鳥了の父親が研究中に「デーモン....... more

デビルマンの後半、旧コミックスの5巻のエピソード。 私が考える中で、マンガ史上最も美しいシーンの一つ。 永井豪の作家としての才能が結集されており、いつまでも語り継がれるべきだ。 セリフ、コマ割り、... more
そうですか、この作品を観てしまったのですね。
それならば、キャシャーンも観られると、一層惨めな感じがしてきて、
自虐感、ここに極まること請け合いです。
あの頃の作品では、この2作が群を抜いていましたね。
デビルマンはなんとか記事を書き終わりましたが、キャシャーンは、とうとう書き切れませんでした。
いくらわたしの大好きな宇多田ヒカルがテーマソングを歌っていても、
それだけではねぇ・・・・・・。
どうも有難うございました。
勿論観ましたよ、『キャシャーン』も『ハットリくん』も『キューティーハニー』も『鉄人28号』も!
どれもこれも、オリジナルに対する愛があんまり感じられませんでした。
その中では思い入れ度が一番低い『鉄人』が、一番まともだったかなぁ・・・。
相も変わらずマンガの実写映画企画は目白押しですが、さほどヒットしてるとも思えないのに良く企画が続くなぁと感心(苦笑)。