『ハウルの動く城』(2004)
2004年 11月 21日
にしても、原作を読んだ時も大して面白いとも思いませんでしたが、この映画版の方もさっぱりです。もしかすると宮崎監督作品中、一番つまらない作品かもしれません。原作にない戦時下という設定を付け加えたのも意味不明ですし、キャラクターが全くといってよいほど立っていません。呪いをかけられ90歳の老婆にされてしまったヒロインのソフィーは、原作と違いしょっちゅう18歳の姿を披露してしまっていますし、ハウルは支離滅裂の分裂症。ラブ・ストーリーとしての運び具合も唐突過ぎます。これなら当初の予定通り御大は口を出さずに、若手スタッフにまかせっきりの方が良かったのではありますまいか。キムタクの声優挑戦は、頭抱えるほど下手ではないものの演技の幅が狭いことを露呈。倍賞千恵子は老婆のソフィーと内面描写などの時のニュートラルなソフィーは兎も角、少女役には些か無理があったようで聴いていて気の毒になりもしました。一番巧かったのはマルクル役の神木隆之介クンですね。『仮面ライダーアギト』に出ていたあの子が、と考えると感慨も一入です。そういえば本編上映前に、彼と上戸彩が主演している『インストール』の予告編が流れていましたが、なかなか期待できそうでした。
あ、久石譲の主題曲は大変素晴らしい出来でした。この旋律、何度でも聴きたくなります。
ハウルにしろソフィーにしろ、作画が不統一というか、カットによって絵柄が随分違いますね。最初の頃のソフィーは、かなり眉が太いんですけど。
それにソフィーに関しては、少女の姿と老婆の姿の切換が不自然。演出上の狙いが色々あるんだろうとは思いますが。そしてその中間形態(?)も気になりましたねえ。
結局監督は「動く城」がやりたかったのだと思いますが、あんな気持ち悪い機械仕掛けの虫みたいな城になるとは、原作読んでる段階では想像すら出来ませんでした・・・。
やはり倍賞千恵子と木村拓哉の声は無理がありましたね。
僕も同じような感想を抱いてしまいました。
戦争をいれることで、変身が解けなくなるかもという事を強調したかったんでしょうが、なんとも半端な作品でした。
昨日TV初放映でしたけれど、どれくらいの方がご覧になったんでしょうかね。
これでweb上にはまた感想文が氾濫するんでしょうけれども(苦笑)、
その大半が肯定派なんでしょうか。
受け止め方は人それぞれだと思いますが、自分にはう~ん・・・。
ああ、『ゲド戦記』が怖い。
同じ英国ファンタジー小説の映像化ということで、『ハウル』の二の舞になっていなければ良いのですが・・・。
<上戸彩が主演している『インストール』
これもテレビ放送で見ましたがなかなか面白かったです。神木隆之介クン、可愛いだけでなく演技も上手いですよねー。
個人的にはこの作品、宮崎監督作品の中ではワーストです。
これに比べると、まだ『ゲド戦記』の方がマシに思えます。
あ、『インストール』まだ見てません・・・。





