『ベルリン・フィルと子どもたち』(2004)
2005年 09月 24日

最初のうちはあざといだけのドキュメンタリーかと身構えてしまっていたのだが、クラシック音楽になんて興味を持たない子、やりたいことが見つからない子、大人の押し付けに反発する子・・・様々な子どもたちが、やがて振付師の熱意にほだされ徐々に心を開いていき、練習を通じて他の子どもたちと仲間意識を持ち、最後には大きなことを成し遂げる様はなかなか感動的だ。
「サッカーの授業ではボールを蹴らせる。美術は絵を描かせる。なのに音楽の時間は静かに聴かせるだけなんておかしい。」「芸術は贅沢品ではなくて必需品だ。」等々のラトルの言葉も印象に残る。
DVDにはメイキング映像とその後の子どもたち、さらには翌年以降に実施されているプロジェクトの様子も収められており、相互補完をなしている。

ぼくたちは、リズムになる。 ベルリン・フィルと子どもたち スタンダード・エディション ベルリン・フィルと250名の子供たちによる共演プロジェクトの ドキュメンタリー映画。 「子供たちにもっとクラシック音楽を楽しんでもらおう」 指揮者サイモン・ラトルさ... more