『レジェンド/三蔵法師の秘宝』(2002)
2005年 09月 25日
共演者にベン・チャップリン(Who?)やリチャード・ロクスバーグを招いたのは、海外マーケットを視野に入れてのことだろう。
音楽担当にベイジル・ポールドゥーリスを引っ張ってきたのもその一環だと思うけれど、個人的にはこれが最重要アピール・ポイント。じゃなかったら見なかったか、少なくても積極的に見る気にはならなかった。
お話は、代々続く曲芸師一家の姉弟と大富豪が、サブタイトルにある「三蔵法師の秘宝(かの高僧の遺骨で、それには不老不死の秘密が隠されているらしい)」の(手がかりの)争奪戦を展開するというもので、これに今は大泥棒となっているかつての姉の恋人が絡んでドタバタを繰り広げる。最初のうちは巻き込まれていただけのはずだった姉弟が、いつの間にか秘宝を手に入れることが「使命」に摩り替わってしまったり、謎解き部分がよくわかんなかったりと、粗いというか説得力に乏しい映画。もっと脚本をしっかりと練るべきだ。
ただ、シルクロードでロケした画面は雄大なので見応えはあり。期待しすぎなければOKだろう。
結構コメディ・タッチだったりするのだが、最後はちょっぴりしんみりさせてくれる。
しかし2002年の製作のこの作品、今年に入って急に日本で劇場公開されたのは何故だろう?





