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『妖怪の孫』

昨年公開された映画のリバイバル上映だが、新規撮影部分もあるということで劇場へ。
新撮されたのは映画本編が始まる前の導入の部分だけだったが、あれから一年経っても政治の世界は改善されてないんだな、ということだけはハッキリとわかった。

 『妖怪の孫』_e0033570_21352338.jpg本編はやはり見ていてムカムカしてくる。
この映画で描かれている中心人物に対しては憤りしか感じない。
だからといって殺されて当然だとまでは思わないが、凶行に及ぼうとする人が出てくる可能性は十分に感じられる。
例え凶悪犯罪が少ないと思われ、”平和な国”と呼ばれるニッポンだったとしても。

それでもこういった作品がリバイバル上映され、そしてそこそこの人が映画館へ足を運ぶ、それは今後の日本にとって一筋の光明なのかな、とも思える。
十年ほど前までは選挙に関心がなかった自分だが、もう知らんぷり、見て見ぬふりは出来ない。
菅元総理を追いかけた前作『パンケーキを毒見する』も併せてリバイバル上映して欲しかったし、監督には是非とも、引き続いて現政権の内実を詳らかにする新作の製作をお願いしたい。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/30277441/


by odin2099 | 2024-06-03 21:37 |  映画感想<ヤ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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