南極の氷の下に最古のピラミッドが発見され、探検隊が調査に赴く。
しかしそれは太古より、プレデターの成人の儀式に使われていた場所だったのだ。
プレデターの成人の儀式、それはエイリアン狩り。
今探検隊にエイリアンとプレデター、双方の恐怖が襲い掛かる。

『エイリアン』『プレデター』両シリーズのコミック権を入手し、映画のコミカライズに飽き足らずオリジナルのストーリーを展開させていた新興のコミック会社ダークホース・コミック社が、両シリーズのジョイントを企画し大ヒットを飛ばした『エイリアンVSプレデター』(その発想の原典は『キングコング対ゴジラ』にあるという)、そしてその映画化企画が浮上してからも早10年以上。
遂にというか、ようやっとスクリーン上で両者の対決が実現した。
遠い未来を舞台にしたコミックそのものの映画化ではなく時代設定は現代になっているが、主人公が両者の激突の中で戦いに目覚めるヒロインであること、そして共闘することになったプレデターの戦士によってハンターの印を授かり、やがて他のプレデターからも一人前の闘士として認められるというラストまで共通点は多い。
物語自体は一応シリーズの番外編扱いだが(題名は「エイリアン」VS「プレデター」だが、比重からすると「プレデター」VS「エイリアン」という感じ。また現代が舞台ということで、ストレートに『プレデター3』とも受け取れそう)、『エイリアン2』、『3』にビショップ役で出演したランス・ヘンリクセンを同キャラクターに関連ある人物の役に振るなど、現代を舞台にしてきた『プレデター』シリーズ、未来を舞台にした『エイリアン』シリーズ双方のミッシング・リンクとしても立派に機能している。
惜しむらくは既知の存在であるはずのプレデターに関する言及が全くないことで、一時はアーノルド・シュワルツェネッガーが『プレデター』と同じダッチ・シェーファー役でカメオ出演することも想定されていたようなので、もしこれが実現していればよりシリーズとの密接な結び付きが描かれていただろう(なお『エイリアン』シリーズの顔シガニー・ウィーバーは、当初から出演の予定はなかったそうである)。

壮大なスケールを期待して、意外にこじんまりした内容にガッカリしたファンは多いようだが、序盤から来るぞ来るぞと思わせながら、エイリアン、プレデター共になかなか姿を見せずに引っ張り(色々な描写は小出しにしている)、いざゴングが鳴り響くと後は一直線にバトルが展開されるという手口はシリーズのお約束だし、何気ないショットにシリーズ諸作品へのオマージュが散りばめられていたり、とファンを蔑ろにしない制作体制は御立派。
そしてラストにはファンなら「ああ、やっぱり」と思う展開が待ち構え、続編への期待を掻き立てる。
『エイリアン5』、『プレデター3』のみならず、『エイリアンVSプレデター2』もプランニングしても良いのではなかろうか。
しかし『フレディVSジェイソン』、『エイリアンVSプレデター』と来れば、次は何だろう?
ダークホース社には『ロボコップVSターミネーター』とか色々心躍らせる(頭の痛くなる?)タイトルも数多いし、つい最近には『スーパーマンVSバットマン』などという企画も動いていた。
国内に目を転じると…やっぱり『ゴジラVSガメラ』かなぁ、究極は。