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『エイリアン3』(1992)

惑星アチェロンを脱出したスラコ号だったが、航行中に事故が発生し、脱出船は惑星フィオリーナ161へと不時着する。
そこは男ばかり25人の囚人が服役している監獄惑星であり、唯一生き残ったリプリーは犯罪者矯正施設へと収容される。
しかしスラコ号の事故の原因は、実は船内に潜んでいたエイリアンの仕業であり、既にその魔の手はこの星にも及んでいたのだった…。

『エイリアン3』(1992)_e0033570_22454089.jpg「3人の監督(レニー・ハーリン、ヴィンセント・ウォード、デイビッド・フィンチャー)、8人の脚本家(ウィリアム・ギブスン、エリック・レッド、ヴィンセント・ウォード、ジョン・ファサノ、デビッド・N・トウーイ、グレッグ・プレス、ラリー・ファーガソン、レックス・ピケット)、そして無数のシナリオ草稿をリプリーの登場するものと登場しないものの両方揃えた」と報じられたほど、大混乱のうちに作られた完結編(のハズだった)。

公式には前作から約130年後という設定らしいが、ビショップの設計者という博士(実は同型のアンドロイドなのでは?という疑惑も残る)が登場するなど不自然な点も多く、実は時間経過はそれほどないというファンの解釈もあるようだ。
前作前々作とはまた違ったシチュエーション(宗教色の強さなど)を産み出した点は多いに評価されるべきだろうが、出来あがった作品は製作時の混乱をそのまま反映してしまったかのようで、エイリアンの一人称(見た目)でのカメラワークなど新機軸を盛り込みながらも、せっかくのシチュエーションを上手く活かしきれず、キャラクターも差別化が計られていないのが惜しい。
兎に角作品を完成させたこと自体が、ある意味奇跡のようなものなのかも知れないが、それだけでは寂し過ぎる。
といって決して見られない、という作品ではないのだが。
ラストも少々『ターミネーター2』を連想させるものの、それなりに荘厳な、と表現して良いほどのシークエンスに仕上ってはいる。

『エイリアン3』(1992)_e0033570_17334264.jpgところで1作目の『エイリアン』には半ば意図的に性的な隠喩が多用されているが、今回のリプリーの置かれた状況は元犯罪者集団の中の紅一点。
ということでもっと直接的なエロティックなシチュエーションであり、収容所の所長をはじめ所内の平安が乱れると危惧する者がいて、実際に一部の囚人たちに襲われるというシーンもあるのだが、何故か作品内からはそういった香りが皆無に近い。
勿論ファミリー向け映画だからというエクスキューズもあるわけだが、それよりも偏にシガニー・ウィーバーという女優にそういった要素が感じられないからだと思うが、如何なものだろう。

Commented by chibisaru at 2007-07-16 14:58
「1」は名作、「2」は秀作、「3」は普通・・・・(^^;
お色気シーンがあるわりに、リプリーが年をとりすぎているせいもあり、ちっとも色気を感じないのは、残念でしたね。元来、ちょっと男性的な雰囲気を持っている女優さんなので尚のことといった印象もあります。

近作の最大の欠点は、エイリアンが怖くなかったことにあるような気がします(^^;
エイリアンがやっつけられそうに感じたら、怖くなくなっちゃうんですもん・・・
Commented by odin2099 at 2007-07-16 23:41
もっともこれでヒロインがお色気ムンムン(←死語?)だったり、ピチピチのギャル(←またもや死語?)だったりすると、全く別の映画になっちゃいそうですね(笑)。
なんかそういう映画、探せば(?)色々ありそうですけれど。

何だか『薔薇の名前』みたいだと評した人もいましたけれど、そこまで難解でも宗教色が強くもないと思いますけど。
by odin2099 | 2004-12-18 23:55 |  映画感想<ア行> | Trackback(5) | Comments(2)

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